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2013、14年の凱旋門賞を連覇し、昨年限りで引退したフランスの女傑トレヴ(牝6)がまもなく始まる繁殖シーズンに向け、21日に渡英した。初めての種付けはダルハムホールスタッドで供用中のドバウィ(牡14)と行われる予定だ。
トレヴは3歳時、カタールのジョアン殿下率いるアルシャカブレーシングに金銭トレードされており、引退後は同殿下が所有するブクト牧場で繁殖入り。パリ北西のバス=ノルマンディー地方にある同牧場は13年に開場したばかり。母となるための準備は順調で、放牧地では昨年の凱旋門賞でペースメーカーを務めた仲のいい元同厩馬のシャハー(牝4)とともに健やかな時間を過ごしていたという。
花婿に選ばれたドバウィは、昨年プリンスビショップ(ドバイワールドC)、ポストポーンド(キングジョージ)、ニューベイ(仏ダービー)など、産駒が世界各国で活躍している人気種牡馬。早世したドバイミレニアム(00年ドバイワールドCなどGI4勝)の直子という点でも貴重な存在で、産駒の誕生に夢がふくらむ。
無事に受胎が確認がされれば、ブクト牧場に戻って出産に備えるとのこと。『トレヴ受胎!』のニュースを楽しみに待ちたい。 (在仏競馬記者)