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デビュー2年目にして函館リーディングを獲得するなど、北海道開催で一気に飛躍を遂げた佐々木大輔騎手(19)=美・菊川=。3カ月に渡る北海道シリーズにフルで参戦した新星は、札幌2歳Sでマーゴットソラーレに騎乗する。2週続けて調教にまたがり、「最終追い切りの芝の動きが良かったですし、順調さを感じました。トップスピードを持続できるのが強みなので、前々で競馬できれば」と一発を狙っている。
今年は充実の夏となった。函館では18勝を挙げ、函館リーディングを獲得。「まさか函館リーディングを取れると思っていなかったので、うれしかったですね。函館の1発目(開幕レース)で勝てたのが気持ち良かったし、勢いをつけられた。あれがなければ、リーディングを取れていなかったと思います。勝てる馬にもたくさん乗せていただきましたし、やっぱり減量があったのも大きかったです」と振り返った。
函館の勢いのままに札幌でも…と思われたが、27日時点で6勝。ややペースを落とし、「函館で順調だったぶん、札幌では今ひとつ。常に危機感しかないですし、正直もっと勝てたと思うので、満足はできないですね」と悔しさをにじませる。それでも1位横山武騎手(18勝)、2位ルメール騎手(13勝)、3位武豊騎手(12勝)に次ぐ4位と、確実にトップジョッキーへの階段を歩んでいる。「厩舎回りもがんばりましたし、それがいい方に向いているのかなと思います。甘くはないと思うけど、重賞を勝って美浦に帰りたいですし、福島、新潟ではリーディングを取るつもりでがんばりたいです」。伸び盛りの若武者が、最高の北海道フィナーレから実りの秋へとつなげる。