２０１４年の「京都、阪神の１６００ｍ重賞」はディープインパクトの産駒が席巻。１１戦１０勝という驚異的な成績を残していた。

20140125 京都金杯 エキストラエンド ディープインパクト
20140112 シンザン記念 ミッキーアイル ディープインパクト
20140125 京都牝馬Ｓ ウリウリ ディープインパクト
20140321 アーリントン ミッキーアイル ディープインパクト
20140328 チューリップ ハープスター ディープインパクト
20140413 桜花賞 ハープスター ディープインパクト
20140427 マイラーズ ワールドエース ディープインパクト
20141115 デイリー杯 タガノエスプレッソ ブラックタイド
20141123 マイルＣＳ ダノンシャーク ディープインパクト
20141214 阪神ＪＦ ショウナンアデラ ディープインパクト
20141221 朝日杯ＦＳ ダノンプラチナ ディープインパクト
唯一勝てなかったデイリー杯２歳Ｓはディープインパクト産駒の出走がゼロで、そのデイリー杯２歳Ｓを勝ったタガノエスプレッソの父・ブラックタイドは、ディープインパクトの全兄でもある。

ところが年が明けて２０１５年になると一転、結局ディープインパクトの産駒は「京都、阪神の１６００ｍ重賞」をひとつも勝てず、１１戦０勝という成績に終わってしまった。いくらディープインパクトの産駒がこいうったコースに向くとは言っても１１戦１０勝は出来すぎで、これがデータの振り幅というモノなのか。

１１戦１０勝が出来すぎだとするならば、データは適性な値に収束するために、逆の方向にバイアスがかかるはずなのだ。だから「データの現在値」だけで判断してはいけないという好例。

とはいえ、１１戦１０勝が出来すぎだとしても、ディープインパクトの産駒がこれらのコースを得意としているのは間違いのないことだと思う。２０１５年１１戦０勝だとしても、「ディープインパクトの産駒はこのコースが苦手になった」ではなく、普通に毎年２つ３つは勝てると考えておいたほうが良い。

ちなみにディープインパクト産駒は言われるほど瞬発力に秀でておらず、どちらかと言うと締まった流れ、均一な流れに強い傾向にある。だから京都のマイル戦には間違いなく向くはずだ。ついでに言うと、掛かる気性の馬も少ないので３０００ｍ級の長距離戦も合うはずなのだが。

ということでディープインパクトの産駒、(16)トーセンスターダムが１番人気になりそうな今年の京都金杯。しかし、この(16)トーセンスターダム、そんなに強いのかな？　オープン特別のカシオペアＳを小差勝ち、マイルチャンピオンシップを９番人気で７着、これがこの馬の実力だとするならば、ここで５７．５ｋｇのトップハンデ＆１番人気は見込まれ過ぎとしか思えないのだが。

同じディープインパクトの産駒でも、狙いたいのは(12)エキストラエンドのほう。一昨年の同レース勝ち馬、前年もクビ差の２着だった馬が、衰えを見せてもいないなら、当然ここは最有力なのではないだろうか。前年２着とはいえ、最後の脚は際立っていて、勝ちにも等しい内容だった。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。