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～～～～～『くりーくの中間調教チェック　天皇賞（秋）2022＜完全版＞※最終追い切り評価コメントつき　』～～～～～

こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回も前走からの中間の調整内容（評価はA～F）を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。



１０月３０日（日）東京１１R　第166回　天皇賞（秋）（３歳以上ＧＩ・芝２０００ｍ）

【登録頭数：１５頭】（フルゲート：１８頭）
＜前走:日本ダービー出走馬＞（５ヵ月）
⑦イクイノックス（２着、484kg（－８kg））＜B＞
前走のダービー時以外は間隔をジックリとって使われてきた馬で今回も５ヵ月ぶりのレースとなり調教内容はこれまでと大きくは変わっていないが１週前の動きを見ると多少重い感じに見えた。２週前の坂路では終い強めに追われていることもその辺が関係しているかもしれない。
＜最終追い切りB＞
南W3頭併せの中。やや口向きの悪い面を見せるも勝負根性を出してしっかり伸びる。新馬、東スポ杯と2勝しているときと同じ調教内容。

⑤ダノンベルーガ（４着、494kg（－10kg））＜C＞
こちらもダービー以来の休み明けとなり乗り込み量は豊富だが２週前１週前と２週連続強めに追われて日曜日も坂路で時計になるところをやっている。１週前の動きを見ても併走馬相手にモタモタして何とか先着できたくらいなのでこの馬もまだ重たい感じがする。
＜最終追い切りB＞
南W併せ馬の内。先週よりも動きは軽くなった感じも首が高い走りで迫力に欠ける。

⑥ジオグリフ（７着、492kg（－４kg））＜A＞
ダービー以来の休み明けになるが乗り込み豊富で南Wと坂路で好時計。1週前の追い切りでは乗り慣れていない北村宏騎手が騎乗しての追い切りでかなり持ってかれる感じになっていたが手応えは抜群で伸び脚もしっかりしていて出来はかなり良さそう。直前はテンションを上げないような控えめな追い切りができれば理想的。
＜最終追い切りA＞
南W併せ馬の内。今週は福永騎手騎乗での追い切り。馬に勢いがあるが折り合いはついて好仕上り。


＜前走:札幌記念出走馬＞（中９週）
⑨ジャックドール（１着、516kg（＋８kg））＜C＞
札幌記念からの休み明けになるが大きな馬の割に乗り込み量はそれほど多くはない。１週前の追い切りでは好時計で先着もまだ重たさの残る動きに見えた。
＜最終追い切りC＞
CW単走。馬なりでの調整も馬が小さく見えて迫力がない。

③パンサラッサ（２着、470kg（－６kg））＜C＞
これまでも１週前には強めに追うことが多かった馬でこの中間も１週前は併せ馬で強めに追われて速い時計は出ているが動きを見るとやや首が上がり気味で終いの伸びが甘い。
＜最終追い切りB＞
坂路単走。素軽い動きも追われてからの反応が鈍く力強さがほしい。

⑭ユーバーレーベン（11着、498kg（前々走海外））＜B＞
この中間も乗り込み量は豊富で１週前の追い切りでは遅れはしたものの動きは前走時の最終追い切りのようなササり気味になるところもなくスムーズな走りで前走時からの上積みがありそう。
＜最終追い切りB＞
南W3頭併せの中。終始馬なりでの併せ馬も走りに余裕があり仕上がりも良さそう。


＜前走:小倉記念出走馬＞（中１０週）
➀マリアエレーナ（小倉記念:１着、424kg（－２kg））＜A＞
東京は初めてになるが左回りの２０００ｍ以上のレースでは４戦２勝ですべて３着以内と向く条件。この中間も追い切りでは好時計を連発していて１週前の追い切りでは素軽さがあり仕上がりは良さそう。
＜最終追い切りA＞
吉田直厩舎の馬なので火曜追いでCWを左回りの単走。馬なりも大外をリラックスした走りで素軽くスイスイ伸びる。

⑮カデナ（小倉記念:7着、478kg（±０kg））＜C＞
この中間も坂路での調整。１週前の追い切りでは走りやすそうな馬場だったが終い脚が上がり気味で物足りない動き。
＜最終追い切りE＞
坂路単走。回転の速い走りも終い伸びきれず。


＜前走：その他のレース＞

⑧シャフリヤール（ﾌﾟﾘﾝｽｵﾌﾞWS:４着、前走海外）4か月半）＜B＞
前走が海外で休み明けでの出走となり乗り込み量は豊富。レースではCデムーロ騎手が騎乗予定も追い切りでは３週連続福永騎手が騎乗しての調整。追われるごと時計を詰めてきていて終いの伸びも良く仕上りは良さそう。
＜最終追い切りA＞
坂路で併せ馬。動きは悪くないが終い好時計を出すくらい強めに追っているので太め残りの心配あり。

⑩ノースブリッジ（毎日王冠:5着、494kg（＋２kg）中２週）＜B＞
休み明けを使われての叩き２戦目。前走時のパドックでは太め感はなかったがテンションが高めだった。この中間１週前は軽めの調整で力みもなく動きは素軽い感じの動き。日曜にも長めから速い時計を出していて調子落ちはなさそう。
＜最終追い切りB＞
南W併せ馬の内。内めを走って追われているので速い時計は出ているが首が高い走りで力強さがない。

④ポタジェ（毎日王冠:６着、466kg（＋２kg）中２週）＜D＞
休み明けの前走時パドックでは＋２ｋｇも数字以上に緩さがある感じだった。この中間も軽めの調整で強めに追われていないので大きな変わり身はなさそう。
＜最終追い切りD＞
坂路単走。脚捌きは悪くないがもうひと伸びがほしい感じ。

②カラテ（新潟記念:１着、532kg（－８kg）中７週）＜C＞
坂路中心で追い切られることが多い馬だがこの中間は２週前１週前とCWでの併せ馬。１週前の動きを見ると力強さはあるが首が高く追われてからの反応が鈍く伸び脚も物足りない。かなり大きな馬なのでまだ太めが残っている感じ。
＜最終追い切りC＞
坂路単走。力強い走りも首が高くまだ重たさがこのる動き。

⑫バビット（ｵｰﾙｶﾏｰ:4着、474kg（＋14kg）中４週）＜C＞
休み明けの前走時は追い切りでは良い動きだったがパドックでは馬体に余裕がある感じだった。この中間も乗り込まれているが１週前の追い切りではまだ重たさが残る走り。
＜最終追い切りC＞
坂路単走。先週と同じような走りやすそうな馬場だったが集中した走りで先週よりも終いの伸び良し。

⑬アブレイズ（府中牝馬S:５着、498kg（＋８kg）中１週）＜B＞
坂路で速い時計が出る馬で前走時も追い切りで好時計が出ていてレースでも一瞬見せ場がある内容だった。今回中１週になり速い時計は出していないが使ってくるからには出来落ちはなさそう。
＜最終追い切りB＞
坂路単走。かなり気合が入っていて動きもしっかりしている。あとはテンションが上がり過ぎないようにしたい。

⑪レッドガラン（京都大賞典:9着、514kg（＋４kg）中2週）＜C＞
坂路で好時計が出る馬で前走時も坂路で好時計が出ていたが大きな馬でパドックでは硬さがある感じだった。この中間中２週で先週金曜日に坂路で追われていて終い好時計が出ていて出来自体は悪くなさそう。
＜最終追い切りB＞
坂路単走。硬さはあるが重心の低い走りで伸び脚上々。

※今回このコラムでの中間の状態からの推奨馬は、ジオグリフ、マリアエレーナ、シャフリヤールの３頭をあげておきます。


◇今回は、天皇賞（秋）編でした。
天皇賞（秋）連対馬の最終追い切り内容を分析してみると、過去10年の連対馬20頭のうち13頭がWコースで追い切られています。ちなみに、1週前追い切りに関しても14頭がWコースでの追い切り。1週前、最終追い切りともに坂路で追い切られていた馬は、5頭（関東1、関西4）となっていました。これを過去5年までに絞ってみると、連対馬10頭のうち8頭がWコースでの追い切りで、1週前に関しても9頭がWコースでの追い切りとその比率は上がります。やはり、天皇賞（秋）に関しても、「Wコース追い」が近年優勢との傾向が出ているようです。
特に関東馬は、坂路調教で連対した馬はスピルバーグのみでそれも8年前。関東馬で坂路仕上げというパターンは、軽視していいと考えています。一方で、関西馬は、坂路オンリー調整での連対例こそ同様に少なくなってきていますが、輸送を控えることから1週前にCWで強めに追い、最終追い切りは坂路で息を整える内容というパターンも十分考えられます。そうした背景から、関東馬ほど軽視する必要はないでしょう。
先週の菊花賞、今週の天皇賞（秋）と、連対馬の調教内容について綴ってきていますが、その他のレースに関しても近年はWコースで追い切られた馬のほうが、頭数も多く成績も良いように感じます。そのあたりは、外厩で調整する馬が多くなってきていることも影響しているのではないかと考えています。
私が競馬の予想で調教内容を重視するようになったきっかけは、フジキセキやサイレンススズカのようにデビュー前から栗東坂路を破格の時計で駆け上がってくる馬に影響を受けたからであり、近年坂路調教馬たちの元気が感じられないというのはどこか寂しいものです。ただそれも時代の流れ。仕方ないことといえばそうなのかもしれませんし、その時代その時代で取り残されないように予想をしていかなくてはなりませんね。



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◇東京のメインは天皇賞（秋）。今年の◎は今年の皐月賞馬⑥ジオグリフ。もともと気の勝ったところのある馬で休み明けもこの中間の追い切りの動きを見ると気合が乗ってかなり仕上がりは良さそうな感じ。距離的にもここを叩いて次走という馬ではなく、この距離でこの条件が一番適した条件で仕上がりは万全。枠の並びを見ても内に逃げ馬がいて速い流れになりそうなので折り合い面での不安も皐月賞の時よりも楽になりそうですし展開的にも終いの脚に賭ける馬には向きそうでいろんな面でこの馬にはチャンスがありそうです。○は➀マリアエレーヌ。このコースで一番有利な１番ゲートが取れてロスなく脚を溜めるレースができそうで小倉記念圧勝の再現も期待できそう。左回りの２０００ｍも良い馬ですし状態面に関しても休み明けでも乗り込み豊富で動きもしっかりしていて仕上がりも良さそうで一発あってもおかしくない。▲は⑧シャフリヤール。海外帰りの休み明けになるが乗り込み量は豊富で時計も良く動きを見ても疲れも取れて良い状態で出走できそう。△⑦イクイノックス。間隔を空けて使ってくることが多い馬でこの中間は多少重たい感じもあったが最終追い切りが新馬、東スポ杯と連勝した時と同じ３頭併せの中に併せての内容で良い状態までもってこれた感じで３歳トップクラスの実力を十分に発揮してくれそうでこの４頭が中心になりそうです。



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