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第62回有馬記念(24日、中山11R、GI、3歳上オープン国際(指)、定量、芝・内2500メートル、1着本賞金3億円=出走16頭)直線でキタサンブラックの勝利はほぼ確実のように見えても、生産者の梁川正普さん(46)=北海道日高町のヤナガワ牧場場主=は、ハラハラドキドキだったという。
「これが最後ですから。気は抜けませんでした」と口を開くと、込み上げてくるものがあったのだろう。続ける言葉は震えていた。「ジ~ンときましたよ。終わったという安堵(あんど)感と同時に、何とも言えないような寂しさを覚えました…」と声を詰まらせた。ブラックの牧場時代を振り返り、「0歳の時から動きが柔らかく、手がかからなかった。一生にあるかないかのことを全てかなえてくれた馬です」と感慨深げに話した。
来春から北海道安平町の社台スタリオンステーションで種牡馬入りするが、天皇賞・秋とグランプリの勝利で3億円のオプションが付き、シンジケートの総額は13億5000万円(1口2250万円×60口)。種付け料は公表されていないが、相場は1株の5分の1程度といわれており、400万円前後と思われる。
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