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今週はサマー2000シリーズ第5戦・新潟記念(9月3日、新潟、GⅢ、芝2000メートル)が行われる。函館記念14着のイクスプロージョンがガラリ一変を狙っている。全5勝を左回りで挙げているサウスポーが、越後で重賞初制覇を飾るか。
残暑の太陽が照りつける、蒸し暑い28日朝の栗東トレセン。大久保助手が、熱のこもった口調で切り出した。
「こっち(栗東)に戻ってきてから、徐々にペースを上げていっています。追い切るごとに前進気勢が出ていますし、カイ食いもいいので不安なく調教ができています」
前走後はノーザンファーム空港に放牧に出て、12日に栗東に帰厩。順調に調整されてきた。23日の1週前追い切りでは高倉騎手(実戦は戸崎騎手を予定)を背に、CWコースで併せ馬。一杯に追われると6ハロン82秒1─11秒5をマークして、アーテルナイト(3歳未勝利)と併入した。暑い時期に函館遠征したが、しっかりと負荷はかけられており、コンディションは上々のようだ。
27日には坂路を馬なりでラスト1ハロン13秒2(4ハロン58秒7)。「乗り手も『前走より反応がいい』と言ってくれていました。(状態は)上向いていると思います」と納得の表情を見せた。
今年に入ってトモ(後肢)に力を付けるため、障害練習を取り入れた。その効果が徐々に表れているようで「体全体の使い方、トモを使った走り方ができるようになってきています。プラスになっていると思います」と証言。さらに「やんちゃな部分はありましたが、(今は)メリハリがついてきましたね」とオンとオフを使い分けられるようにもなってきたのも、いい傾向だ。
「どの位置からでも競馬ができるし、しっかり走ってくれれば。メンバーは強いですけど、チャンスはあると思います」
全5勝を新潟、中京で挙げている左回り巧者。右回りの函館から左回りの新潟に変わって、アッと驚く激走を披露する。(長田良三)