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ウマニティ重賞攻略チームが、毎週末の重賞をあらゆる切り口で考察!今回は皐月賞・馬場の有利不利、教えます! をお届けします!
土曜日の中山芝のレース結果、近年の皐月賞の結果をもとに、馬場のバイアスなどを考察していきます。予想の際にお役立てください。
この中間は天気に恵まれて、月曜日から金曜日の間に雨量計で観測された降水はゼロ。しかしながら、土曜日の開催中はまとまった雨が降るあいにくの空模様。芝コースは終日含水の多い状態(JRA発表は良→稍重→重)でレースが行われた。
土曜日施行の芝平地競走4鞍における勝ち馬の最終4角通過順位は1、10、1、8番手。当初は馬場の2分どころから内めを選択する馬が頑張っていたが、降雨に伴う馬場悪化につれ、内寄りを通る馬の負荷がアップ。2分から中央寄りを選択する馬の好走頻度が高くなった。
枠順については内外の差が小さい印象。一方、最後の直線で馬場の中央寄りを通る馬の上位進出が増えてきている。そのあたりを鑑みると、内に大きな利がある状況とは言い難く、外め優位の馬場に近づきつつある状態と捉えるのが正解かもしれない。
ちなみに、Bコース変更後に施行された芝内回り中距離(1800m・2000m)戦は8鞍(4月1~15日)。勝ち馬8頭中7頭が4枠より外。1枠馬が勝った1鞍にしても、6~8枠馬がタイム差なしの2~3着に食い込んでいた。現状、内回りの中距離戦では中~外枠が優勢の立場にある。その点は気に留めておいたほうがいいだろう。
日曜日開催中の天気は不安定(16日7時の時点)。なんにせよ、前日の雨天開催によって、見た目以上に馬場の傷みが進んでいるのは確か。加えて、未明まで降り続いた雨によるダメージも気になるところ。内めの傷んだ洋芝の下にある野芝部分や路盤に悪影響を及ぼし、レースが重なるにつれ、内と中~外の状態差が拡大する可能性もある。
となれば、比較的凸凹の少ない部分を先んじてキープできる、中団より前めの位置で運ぶ馬の優位性が増してくるはず。キックバックも目立ってきており、それを避ける意味でいえば、包まれにくい位置から進む馬が有利になることもあり得る。よって枠順に関しては、引き続き中~外(4~8枠あたり)に対する意識を強めたほうがいいかもしれない。
なお、近年の皐月賞は前走の最終4角通過順位が5番手以内だった馬が優勢。過去5年の1~2着馬10頭中9頭を占め、優勝馬はみな該当する。位置取りという要素は先述した馬場傾向にもマッチすることから、今年も条件を満たす馬には相応の評価をすべきだろう。
また、前走の上がり3ハロン順位が5位以内だった馬が存在感を発揮しているのも、近年における皐月賞の大きな特徴。過去5年の1~2着馬は、いずれもこの条件に合致する。馬場コンディションに関係なく、最後までしっかりと脚を使える馬が幅を利かせる傾向が強い。位置取りとセットで押さえておきたいポイントだ。
今回の出走メンバーで、先述した要点(4~8枠+前走位置取り+前走上がり3ハロン順位)をクリアしているのは、⑩ラスハンメル、⑭タスティエーラ、⑮ベラジオオペラ。従って当欄では、この3頭を狙いどころとして推奨したい。
【馬場予想からの注目馬】
⑩ラスハンメル ⑭タスティエーラ ⑮ベラジオオペラ