Pro tipster MAX > N.Okamura's TipFEBRUARY STAKES G1 - 19/2/2023 Tokyo11R |
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ラップギアコース適性値【瞬4平5消1】に近い比率の馬が有利 番馬名 【ラップギア】瞬発指数 01ジャスパー【瞬1平3消3】 97 02シャールズ【瞬0平0消0】 70 03ケンシンコ【瞬1平3消1】107 04ドライスタ【瞬1平0消3】108 05オーヴェル【瞬3平7消2】105 06メイショウ【瞬1平6消1】110 07レモンポッ【瞬6平4消0】114 08アドマイヤ【瞬3平4消2】102 09ショウナン【瞬3平3消0】106 10テイエムサ【瞬2平1消3】108 11ソリストサ【瞬2平7消1】109 12セキフウ 【瞬0平1消1】106 13スピーディ【瞬0平0消0】 70 14ヘリオス 【瞬1平4消5】109 15レッドルゼ【瞬2平6消4】113 16ケイアイタ【瞬6平4消3】104 年が明けて最初のG1は、厳寒期のダート決戦・フェブラリーS。1984年にフェブラリーハンデキャップとして創設され、1994年に別定戦になると共にG2に昇格。そこからわずか4年でG1昇格。1997年、思えば これがJRAとしては初めてのダートG1でした。 フェブラリー=2月。ジャニュアリーS(1月)、マーチS(3月)などと並ぶ名称なのですが、レースの格としては、このフェブラリーSだけが飛び抜けている形。G1になっても名称変更しなかったのは評価できる……かな? ちなみに この「英語月ステークス」は、一応全部JRAに あることは あります。多くはオープン特別か3勝クラスで、最近見かけないのは4月のエイプリルS(2007年まで)と8月のオーガストSでしょうか。オーガストSはざっと調べた限り、1988年と2000年の2度しか行われていません。 それはさておき フェブラリーS、ここはは前走"格の高いレース"で勝ち切っている馬を中心に考えるべきです。論より証拠、まずはG1になって以降 過去25年のフェブラリーS出走馬を3つのグループに分けてみましょう。 A…前走、JRA重賞または海外重賞で1着だった馬 B…前走、地方交流重賞も含めた重賞1~3着(A該当馬を除く) C…A、B以外(前走4着以下、非重賞での勝ち馬など) A群 57戦【14- 5- 7- 31】勝率25% 複勝率46% 単回収134% 複回収111% B群 129戦【 5-14-12- 98】勝率 4% 複勝率24% 単回収 44% 複回収 63% C群 210戦【 6- 6- 6-192】勝率 3% 複勝率 9% 単回収140% 複回収 52% 計 396戦【25-25-25-321】勝率 6% 複勝率19% 単回収108% 複回収 64% 一目瞭然、フェブラリーSは何を差し置いてもA群の馬を買うべきでしょう。ちなみにC群には2014年、単勝272.1倍の超高配当を叩き出したコパノリッキーが存在。これが1頭で単勝回収率を跳ね上げているため、同馬を除けば3グループの成績は下記のようになります(C群')。 A群 57戦【14- 5- 7- 31】勝率25% 複勝率46% 単回収134% 複回収111% B群 129戦【 5-14-12- 98】勝率 4% 複勝率24% 単回収 44% 複回収 63% C群'209戦【 5- 6- 6-192】勝率 2% 複勝率 8% 単回収 10% 複回収 37% 計 396戦【25-25-25-321】勝率 6% 複勝率19% 単回収108% 複回収 64% C群の中からコパノリッキー級の大穴を探すのも ひとつの手段なのかも知れませんが、それこそ単勝272.1倍なんてモノは270年に1度 来てくれば御の字という狙い方。ちなみに今から270年前と言うと西暦1753年(宝歴3年)、江戸時代で9代将軍・徳川家重公の頃。8代将軍・暴れん坊将軍さんの少し後ぐらいですね。 あの頃はちょっとイヤなことがあるとすぐ元号が変わったりするので大変だったのですが、10年に1回はマトモな社会生活を送ることが出来くなるぐらいの大変なことが起きていたということですね。それに比べると今は たとえコロナ渦でも安穏とした時代です。生活が立ち行かなくなっても、幕府からの補償も給付も無かったのでは。 歴史の話はこれぐらいにして、今年のメンバーで言うとB群の馬が (2)シャールズスパイト (4)ドライスタウト (6)メイショウハリオ (13)スピーディキック (16)ケイアイターコイズ の5頭でして、 (1)ジャスパープリンス (3)ケンシンコウ (5)オーヴェルニュ (8)アドマイヤルプス (9)ショウナンナデシコ (10)テイエムサウスダン (11)ソリストサンダー (12)セキフウ (14)ヘリオス (15)レッドルゼル の10頭がC群。つまりA群は今年 (7)レモンポップ 1頭しか存在しないのです。これはもう同馬が大本命ということで決まりなのでしょうか。 さて、どうでしょう。距離に関しては別に不安視していません。(7)レモンポップはラップギア適性値【瞬6平4消0】と瞬発力を見せている馬、こういったタイプは むしろ1400メートルより1600メートルで買うべき存在だと見ています。2歳の新馬戦を勝って即座に「これは来年のユニコーンSを勝つ馬!」と太鼓判を押した(7)レモンポップですが、何よりその瞬発力が素晴らしい と言い続けてきました。 しかしですね、ここに来てちょっとした懸念が出てきたのですよ。強い強い(7)レモンポップ、距離に関しても不安はないと見る(7)レモンポップなのですが、もしかすると 状態的には上昇期を終えているかも知れないという懸念。指数的には4走前の欅ステークスを頂点にして、ペルセウスS、武蔵野S、根岸Sと1走ごとにパフォーマンスを落としている感じが見て取れるような部分もあるのです。あくまで我が武器・瞬発指数が ある程度正しいならという前提ですが、3走連続でパフォーマンスを落としている状態にも見えているということ。 そこで推奨したいのが(2)シャールズスパイトという外国馬。成績的には ダートより芝のほうが良いのではないかと言われている馬ですが、アメリカのダートG3で3着。アメリカ・ダートのレベルを考えるに、この実績だけで十分なのかも。だって過去に日本のダートG1勝ち馬で、アメリカのダートG3を勝てそうな馬が何頭いるか、というぐらいの話でして。 そのTHE SALVATOR MILE・G3も 勝ち馬から1秒ほど離された3着だったのですが、レース映像を見てみると、ずっと併せ馬で走っていた1、2着からは終始離され、まったく別の競馬をしての単独3着入線。アメリカ特有のハイペース・ダート競馬に付いて行くのは難しかったのかも知れませんが、「こりゃダートはダメだ」という走りではありませんでした。少なくとも走りづらそうではなかった。 そして前走のブリーダーズカップマイル(芝1600メートル・G1)では直線に入って 勝ち馬に前をカットされ、2馬身の差を付けられたところ、そこから盛り返しての1馬身差2着。この負けん気の強さも含め、日本のダートならアリなのではないかという感触。アメリカ・ダートG3を勝てていない馬が、日本のダートG1を勝つ。愛国心的には ちょっと考えたくはない事象ですが、20世紀のジャパンカップは毎年そんな感じでした。 西暦1853年の黒船来航から、今年で170年。(2)シャールズスパイトは、フェブラリーSに初めて出走する"外国の馬"。日本のトップ・ホースが このフェブラリーSではなく、サウジカップ(2月25日・1着賞金13億前後)やドバイワールドカップ(3月25日・1賞金9億前後)に向かう現状、そこに向かわない(向かえない)日本のダート馬が、1着賞金1億2000万円のフェブラリーSで外国馬に立ち向かう術は ない。そんな時代に 実は もう既に突入しているのかも知れません。これがフェブラリーSの黒船となるか。先に述べたA群が1頭しかいない今年、転機になる要素は十分に感じ取れているのですから。 ちなみに馬のクロフネ(2000年~2001年現役)は、フェブラリーSに向けての調整中に右前浅屈腱炎を発症して、このレースを走ることなく引退してしまいました。それから二十余年が経過した今でも、他を寄せ付けない圧倒的なダート歴代最強馬です。 ---------- ↓去年書いた、クロフネへの賛辞を抜粋 カフェファラオの1分34秒4はレコードにも匹敵する好タイムだと書いたのだが、伝説のダート最強馬・クロフネは、そこからも また さらに桁が違う。 何せ【初めて】ダートを走る【3歳馬】が、東京ダート1600メートルの【良馬場】を【馬ナリ】に近い形で、レコードに近いタイムで走っている"のちのダートG1馬"イーグルカフェを【9馬身】も突き放し、今回取り上げたカフェファラオの1分34秒4より1秒以上も速い【1分33秒3】を記録。 厳密には今の東京ダート1600メートルとは少し違うコースになるのでレコードには残っていないのだが、それを記録したのが【2001年】。【重・不良も含め】て、【クロフネ以前にもクロフネ以降にも】、1頭たりとも【それに近いタイムさえ】出せていない。 ---------- ---------- ※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト4ハロンのみに注目した適性分析です。JRA発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。 ※ 瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70~上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、1走ごとに変化します。 |
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