Tip coliseum > E.Yamazaki's TipSAPPORO NISAI STAKES G3 - 2/9/2017 Sapporo11R |
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昨年のこのレースでキャリア4戦のトラスト(5番人気)とキャリア5戦のブラックオニキス(10番人気)で決着したように、特にこの時期の2歳戦は、キャリアが豊富な馬が優勢。先週の新潟2歳Sの2着馬コーディエライト(5番人気)も、メンバー中で2番目にキャリアが豊富な馬でした。 コーディエライトのように、逃げて変わり身を見せた馬というのは逃げ限定タイプであることが多く、新潟2歳Sで逃げられなかった場合を想定すると危うくて、私は本命にすることが出来ませんでした。しかし、まんまと逃げて2着に粘られてしまいました(;´・ω・)。 確かに新潟2歳Sの勝ち馬フロンティアのように1戦1勝でも通用する馬も少なくありません。しかし、そういう馬は、この先の重賞でも通用するような素質馬ばかり。過去に1戦1勝で札幌2歳Sを勝利した馬にロジユニヴァースやレッドリヴェールなどがいますが、これらは後のダービー馬と阪神ジュベナイルFの勝ち馬です。 つまり、横一線の力関係ならば、キャリアが豊富な馬のほうが有利であること。これはデビュー2戦目よりも、デビュー3戦目、それよりもデビュー4戦目のほうが伸びシロが大きいからです。デビュー5戦目を超えてくると、それほど大きな伸びシロがありませんが、とにかくデビュー5戦目までは成長力を見せてくれます。 デビュー5戦目までに未勝利を勝ち上がれない馬の多くが、しっかり休養させて成長を促すか、条件を変えない限り、永遠に未勝利のまま終わってしまうことが多いのは、ほとんど伸びシロがないから。競馬は大いにして、新馬戦をかっこいい勝ち方をした馬が、人気の中心に支持され、一見、そちらを狙うほうが堅実で順当な予想に感じます。しかし、その実、配当妙味のない穴馬を狙っているようなもの。キャリアが豊富な能力上位馬を狙うほうが、よっぽど堅実で順当なのです。 よって、新馬戦を強烈な勝ち方をした馬がいない今年の札幌2歳Sも、堅実で順当な予想を心がけます! もっともこの先の2歳重賞で通用するかしないかは新馬戦でマークした指数の比重が大きく、新馬戦で指数「-3」をマークしたクリノクーニングは、ギリギリ本命候補の基準を満たしていますが、低レベルの今年の新潟2歳S出走ならばともかく、なかなかのメンバーが集ったここはどうか? 不安があるので、対抗に止めることにします! そこで◎には、今回がデビュー3戦目の(14)ファストアプローチを推します。この馬はデビュー2戦目の前走・未勝利戦では、外枠からロスの多い競馬で5馬身差の圧勝。スローペースの上がり勝負の新馬戦ではジリジリとしか伸びて来られずの4着でしたが、前走ではレースが流れたこともあり、成長力を見せつけることが出来ました。前走で大味なレースをしていたことからも、距離が伸びるのは歓迎のはず。また、前走時よりも時計を要すようになった札幌も合うでしょう。 ○は、超スローペースの前走の新馬戦で、メンバー最速の上がり3Fを駆使して完勝の(10)クリノクーニング。前走はラスト2F12秒0-11秒9と最後まで脚色が衰えることなく完勝。新馬戦で一番いい勝ち方をしたのはこの馬であり、指数もメンバー中ナンバー1のものをマーク。新馬戦の指数も重賞で通用しても不思議ないレベルのものでした。 ▲は、○クリノクーニングが勝った新馬戦の2着馬(4)カレンリエージョ。新馬戦では着順も上がり3F最速もクリノクーニングに譲る形で完敗でしたが、この馬が3着馬キョウエイルフィーにつけた着差は8馬身。そのキョウエイルフィーもその次走で未勝利を勝利しているように、レベルの高い新馬戦だったことは明らか。前走初芝で善戦した地方馬はキャリアが豊富で、それほど上積みがなさそうな上に人気していることもあり、こちらを3番手評価にすることにしました。 以下特注馬として、△に初芝の前走オープンでここでも申し分のない指数で善戦した(7)ダブルシャープと(3)ミスマンマミーア。ダブルシャープは、前走クローバー賞勝ち。ミスマンマミーアは、前走ステルヴィオとのマッチレースの2着。アスリートの競走馬は、ダートと芝では餌も違えば鍛え方も違うので、いかなる芝馬でも急に芝仕様の馬には変身できないもの。それでも即対応できる馬というのは、相当に芝適性が高ということになります。 しかし、キャリアの豊富さを生かしての善戦だったことも事実。あっさりと勝ち負けされても不思議ではありませんが、他馬の成長力に食われる可能性もあり、真ん中くらいの評価が妥当と見ました。ダブルシャープのほうを一応、上の評価にしたのは、ミスマンマミーアよりもキャリアが浅いからです。 あとはデビュー2戦目で距離を延ばしたことが結果へと繋がった(2)ヴィオトポスと(9)ロードトレジャー。この2頭は、前々走で前走よりも短い距離を使われていたために勝ちに行く形となりましたが、それでも上々な成績を残せたあたりに魅力を感じます。 |
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