競馬ニュース > 記事
20日の中京11Rジュライステークス(3歳上オープン、ダート1800メートル)は、福永祐一騎手騎乗の2番人気ヴォーグトルネード(牡5歳、栗東・五十嵐忠男厩舎)が道中最後方追走から直線で圧巻の差し切りを決めて完勝。オープン2連勝を飾った。タイムは1分50秒0(良)。
メイショウコロンボが気合をつけて先行すると、1番人気のサトノプリンシパルは控えて2番手からの競馬。ジョヴァンニが外から3番手につける。ヴォーグトルネードは最後方から競馬を進めた。3コーナーを回ると、前の3頭が後続をやや離す形になるが、ヴォーグトルネードは依然として最後方。前とはかなり差がある位置で勝ち負けは絶望かと思われた。直線に向くとジョヴァンニが先行集団から脱落して、メイショウコロンボとサトノプリンシパルが競り合う。好位から中団につけた馬たちも伸びを欠くなかで、1頭だけ全く違う脚いろで伸びてきたのがヴォーグトルネードだった。ケタ違いの末脚で差し切り、さらに突き放すという圧巻の競馬。逃げ争いの2頭が2、3着に残るなかでの追い込み勝ちで、強烈に本格化をアピールした。4馬身差の2着は5番人気のメイショウコロンボ。サトノプリンシパルは2着とハナ差3着に終わっている。
ヴォーグトルネードは、父ネオユニヴァース、母スマイルポジション、母の父アフリートという血統。通算成績は21戦6勝となった。
福永騎手は「前半ついていけませんでしたが、ペースが速かったので、差し届くと思って腹をくくって乗りました。外を回らず、うまくさばいて進路を確保できたし、最後は良く伸びてくれましたね」と会心の騎乗を振り返っていた。
★20日中京11R「ジュライS」の結果はこちら