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★特捜フジ
8歳でも衰えなし。アウトクラトールが不気味なオーラを漂わせている。
2走前のOP福島民友Cで、15番人気の低評価をあざ笑うかのようなV。「とにかくもまれるとダメ。ただ、もまれなかったときはホント強い」と宮調教師が言うように、スムーズに馬群をさばけたときは年齢を忘れさせるほど痛快に突き抜けてしまう。思えば10年のダートOP・NST賞は誰にも絡まれることのない逃亡劇だった。
そういう意味でもまれない直線競馬は絶好のシチュエーション。初挑戦となった昨年は6着に終わっているが、マークした上がり3F32秒2は勝ち馬パドトロワと並びメンバー中最速だった。「最後までしっかりと食らいついていた。あの競馬を見る限り、直千が合わないとは思えない」と、指揮官も適性の高さを感じ取っている。
しかも当時は同斤だったのが、今年はパドトロワから3キロもらい、(11)番枠→(15)番枠ともまれる可能性はさらに軽減された。遮るものは何もなしとなれば、まさに“アウト”から突き抜ける姿が目に浮かぶ。(夕刊フジ)