帝王賞勝ちのテーオーケインズを管理する高柳大輔調教師（４４）＝栗＝は、ＪＢＣクラシック４着からの巻き返しに手応えをつかんでいる。課題のゲートを克服すればＪＲＡ・ＧＩ初制覇の可能性は高い。

　－－追い切りを終えて

　「松山騎手が乗った１週前追い切りが、いい反応。先週、しっかりとやっていますので、今回は坂路で真っすぐに走らせました。前回も十分に調教をやっていたつもりでしたが、ひと叩きして（状態は）より良くなっています。（騎乗した）助手も『良くなっています』と話していました」

　－－前走のＪＢＣクラシックは４着

　「ゲートで座り込んでしまって出遅れ。道中も苦しい流れになりました。ゲートの影響があり、瞬発力勝負にもなりましたからね」

　－－今回も発馬が問題？

　「一番気にしているのはゲートです。前回は久々の競馬、初の競馬場でしたので、余計にイレ込んでしまって出遅れ。中間は練習もしていますし、中京も走っているので大丈夫と思います」

　－－左回りで３戦２勝、今回の舞台でも勝利経験がある

　「前回（４走前の名古屋城Ｓ１着）は不良馬場が向いたこともありましたが、（この条件に）いいイメージを持っています」

　－－史上初の同一年度の帝王賞、チャンピオンズＣ制覇に向けて

　「前回の敗因は分かっていますし、中間は発馬の修正に取り組んできました。（交流ＧＩ初制覇を飾った）帝王賞ではゲートをうまく出てくれて、流れに乗れましたし、松山騎手が真っすぐに走らせてくれました。僕自身、厩舎として中央のＧＩを取ったことはありません。ケインズで取れたらと思っています」

　★脚さばき軽快！万全の態勢…テーオーケインズは栗東坂路でラスト１ハロン１２秒３（４ハロン５４秒０）。素軽いフットワークで駆け上がってきた。大一番を前にシャープな体つき。万全の態勢だ。高柳大調教師は「体重は増えているかもしれませんが、馬体は、前回よりも締まっています。調子はいいと思いますよ」と、気配の良さに目を細める。４着に敗れたＪＢＣクラシックは、ゲートで立ち遅れたのがこたえた。「前回は力を見せてくれました。流れに乗るレースがしたいです」と結んだ。

★チャンピオンズＣの特別登録馬（想定騎手入り）はこちら　調教タイムも掲載

この記事はいかがでしたか？

 (1)