これまでほぼ５～６年ごとに、時期や距離、ハンデ戦や格付けなど、施行条件が一新され続けてきた鳴尾記念。宝塚記念へのステップレースという位置づけになって今年で５年目になるのだが、さすがにここで落ち着くのだろうか。

現在３年連続で宝塚記念の連対馬を輩出しているレースであるだけに、そういった点からも興味深いレース。今年もそれらに続く穴馬の出現を期待したい。
２０１２　鳴尾記念２着→宝塚記念６番人気３着　ショウナンマイティ
２０１３　鳴尾記念３着→宝塚記念５番人気２着　ダノンバラード
２０１４　鳴尾記念４着→宝塚記念９番人気２着　カレンミロティック
２０１５　鳴尾記念１着→宝塚記念６番人気１着　ラブリーデイ
※ダノンバラードとカレンミロティックは３着、４着だったが、宝塚記念に出走した中では鳴尾記念の最先着馬だった

特別登録馬をパッと見て、今年の鳴尾記念はちょっとメンバーが薄いかなとも思ったのだが、前年までもそんな大したメンバーでもなかったような気もする。ショウナンマイティもカレンミロティックも、この時点では重賞１勝馬。ラブリーデイも重賞２勝馬だったし、何と言っても谷間時期のＧ３だし、そこまで良い馬が集まるはずも無いか。

能力上位は(３)サトノノブレスと(10)ヤマカツエース、(12)ステファノスといった辺り。おそらくこの３頭が１～３番人気を占めるのだろう。しかしこの阪神芝２０００ｍは、中央場所の中距離としては珍しい「瞬４平５消１」の平坦コース。ラップギア適性値「瞬７平２消０」の(３)サトノノブレスには厳しいコースではないかと思われる。

「瞬２平３消１」の(10)ヤマカツエースも悪くはないのだが、連勝の途切れた(10)ヤマカツエースよりもう少し魅力的なのが「瞬４平２消０」(12)ステファノス。前年の天皇賞(秋)２着馬の(12)ステファノスだ。

３歳の早い時期から２年以上ずっともどかしいレースが続いている馬。基礎能力は高いのだが、瞬発力が今ひとつであり、不器用で鈍重なイメージだ。それでも３歳時は富士Ｓで（次走Ｇ１・マイルＣＳを制する）ダノンシャークに楽勝し、４歳時には香港のクイーンエリザベス２世カップと天皇賞(秋)、２つのＧ１で２着。この２年、ほとんどＧ２とＧ１ばかりを使われてきた馬。「瞬４平５消１」の平坦コースは合うと思うので、大幅にメンバーの落ちるココは狙い目なのでは？



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。
※適性値（ラップギア）や能力値（瞬発指数）について
http://lapgear.net/