村吉
きいいろ
夢月
暴君アッキー
第69回鳴尾記念(4日、阪神11R、GIII、3歳上オープン国際(特指)、別定、芝・内2000メートル、1着本賞金4100万円 =出走14頭)川田将雅騎乗の3番人気サトノノブレスが、好位からしぶとく伸びて重賞4勝目を飾った。勝ちタイム1分57秒6(良)は、ヒルノダムールが2011年産経大阪杯でマークした1分57秒8(良)を更新するコースレコード。次走の宝塚記念(26日、阪神、芝2200メートル)で、初のGI奪取に挑む。 円熟味を増した6歳馬が底力を見せつけた。サトノノブレスが、コースレコードで4つ目の重賞をゲット。前週の日本ダービーをマカヒキで勝ち、これで2週連続重賞Vの川田騎手は、充実の表情で汗をぬぐった。 「前半からきつい流れの競馬だったので、みんながゴール前は苦しい思いをしていました。もともと強いメンバーと戦っていた馬で、ここでは能力が上でした」 スタートはひと息だったが、二の脚でカバーして道中は好位を追走。1200メートル通過が1分10秒8という速い流れに乗って直線半ばで抜け出し、最後はステファノスの猛追をクビ差でしのいだ。 池江調教師は「最近は中性脂肪値が高かったけど、スタッフがカイバの配合を考えてダイエットに成功(前走比10キロ減)して、状態もよかった」と勝因を挙げ、僚馬で昨年の勝ち馬ラブリーデイとともに臨む宝塚記念への期待をふくらませた。 5日の安田記念には、馬主、調教師、騎手がすべて同じサトノアラジンが打倒モーリスに挑む。川田騎手が「一番いい結果が出るように頑張ります」と力を込めれば、ダービーで2着(サトノダイヤモンド)に敗れた池江調教師は「先週はやられたけど、『昨日の敵は今日の友』なんでね」と、リベンジVを誓った。 (川端亮平)★4日阪神11R「鳴尾記念」の着順&払戻金はこちら