阪神から京都へ。今年で移設５年目となるマイラーズＣだが、ここは前年１１月のマイルチャンピオンシップと同じコース。そのＧ１で２年連続２着している(７)フィエロが人気を集めるのは当然の流れなのだろう。

しかしマイルチャンピオンシップ２年連続２着は、実績としては大威張りなのだが、このマイラーズカップ自体、(７)フィエロは過去２年にも出走していて２着と３着。特にこのコースの巧者というわけでもないのだ。なぜなら、スワンＳでも２年連続で３着、２着と好走している。

しかしオープン入り後、複勝圏内に入れなかった４レースは東京、シャティン、東京、シャティンの芝１６００ｍ。要するに瞬発系コースの４レースであり、それに比べれば平坦ラップになる京都のほうが合うという事は間違いないのだろう。

ただ、その京都芝１６００ｍも強い馬がいて勝ち切れなかったのではなく、先着を許している(１)ダノンシャーク、(11)レッドアリオンと(15)サンライズメジャー、３頭がこのレースに出走しているのは考えどころ。安定した上位とは考えられても、実績ほど抜けた存在ではないのだ。いや、その実績にしてもオープン未勝利の馬なんだけどさ。

さらに言うと、(７)フィエロに先着経験のある(１)ダノンシャーク、(11)レッドアリオンと(15)サンライズメジャーの３頭もそれほど人気にはならず、逆転を期待される２番人気と３番人気は、４歳馬の(９)ネオスターダムや(14)ダノンリバティということになりそう。……なりそうではあるのだが、この両頭は「瞬４平１消１」、「瞬５平０消２」のラップギア適性値から、京都芝１６００ｍが向くとは思えないところ。

京都に移設されて以降のマイラーズカップは、阪神開催時とはまったく違うハイペース続きであり、それなら現状ラップギア適性値「瞬１平２消３」となっている(２)クルーガーのほうが良いのではないか？　瞬発戦になると分が悪いのだが、平坦戦なら京成杯（Ｇ３）３着の実績もある。ちなみにその京成杯（Ｇ３）５着馬が(14)ダノンリバティであり、同馬とは２度対戦して２度とも先着。瞬発戦以外の想定なら、積極的に狙うべき存在かと思う。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。
※適性値（ラップギア）や能力値（瞬発指数）について
http://lapgear.net/