メニュー
【京成盃グランドマイラーズ・レース概要】
1997年に創設。2009年までは、時期変更(6月施行、10~11月施行)もあり、また2006年のみ「京成盃スカイライナースプリント」という名称で1000m戦への変更あり。かと思えば、翌2007年からは再び現名称でマイル戦に戻り、といった具合に変更を繰り返してきたレースだが、2010年以降は6月に行われるマイル戦の重賞競走として定着していた。
2021年にS2に格上げされると同時に施行時期が4月に変更となり、さらに2022年からは3月施行となった。来年2025年からはS1となる予定。かしわ記念のトライアルレースとなっており、優勝馬には優先出走権が付与される。
【京成盃グランドマイラーズ・検討のポイント】
昨年の羽田盃、東京ダービーでいずれも2着だったヒーローコールが久しぶりにマイル戦に参戦し、注目を集めることになりそう。しかし、マイル巧者と呼ぶべき強敵も多く、その比較が大きなポイントとなりそうだ。
【京成盃グランドマイラーズ・出走馬概要】
ヒーローコール
マイル戦に出走するのは、昨年8月のサンタアニタトロフィー以来となる。当時は10着と大敗し、その後は1800m戦の黒潮盃、2100m戦の戸塚記念を連勝している。今回は前走・2100m戦の報知オールスターカップを敗れた後の参戦で、実績は上位だがマイル戦への適性が改めて問われることになりそう。マイル戦で実績がある馬を相手にすることになる点も課題と言えそうだ。
アランバローズ
ヒーローコールにとって、最も強敵となるのはこの馬ではないだろうか。2021年の東京ダービー馬だが、前年にハイセイコー記念、全日本2歳優駿を連勝し、2022年のサンタアニタトロフィーでは2着に入るなど、マイル戦への適性はヒーローコールよりも高い可能性がある。船橋のマイル戦でも勝ち星があり、前走の川崎でのマイル戦を勝っての臨戦過程からも、手強い存在となりそうだ。
ナニハサテオキ
前述した今年の報知オールスターカップで2着に入り、ヒーローコールに先着。マイル戦でも2勝を挙げており、距離適性の面で再びヒーローコールの強敵となる可能性がある馬。今回も森泰斗騎手が手綱を取るだけに、軽視は禁物だ。
フォーヴィスム
元JRAオープン馬。東京・ダートのマイル戦で2勝を挙げた実績がある。昨年末に南関東・川崎に移籍し、前走の川崎マイラーズで3着に入った。JRAで4勝をあげた地力の高さも含め、この馬もヒーローコールにとって厄介な相手になり得る。高知で期間限定騎乗中の吉原寛人騎手が手綱を取る点にも注目したい。
他にも2022年のこのレースで3着に入ったギガキングや、前走で同じ船橋のマイル戦を勝利したホウオウトゥルースも注意すべき存在となりそうだ。10頭立てと少頭数で、前年の3歳牡馬クラシックを盛り上げたヒーローコールの存在感も大きい一戦だが、意外にも混戦模様だと考えたほうがいいかもしれない。
(文・菅野一郎)
![]() |
|
![]() |
|
![]() |
|
![]() |