1位:5億5444万6060円 2021年03月14日 発売票数 7,920,658票 発売金額 7億9206万5800円 的中馬番 9 > 3 > 5 > 5 > 8 払戻金 5億5444万6060円 的中票数 1票 2位:4億8178万3190円 2021年01月11日 発売票数 6,949,121票 発売金額 6億9491万2100円 的中馬番 13 > 2 > 14 > 9 > 7 払戻金 4億8178万3190円 的中票数 1票 3位: 4億7180万9030円 2019年02月24日 発売票数 6,740,129票 発売金額 6億7401万2900円 的中馬番 6 > 5 > 13 > 17 > 1 払戻金 4億7180万9030円 的中票数 1票 4位: 4億4605万7430円 2024年05月12日 発売票数 6,372,249票 発売金額 6億3722万4900円 的中馬番 6 > 5 > 5 > 4 > 9 払戻金 4億4605万7430円 的中票数 1票 5位:4億3390万7040円 2020年02月02日 発売票数 6,198,672票 発売金額 6億1986万7200円 的中馬番 3 > 10 > 2 > 8 > 11 払戻金 4億3390万7040円 的中票数 1票 「5億円当たったらどうしますか?」 志の低い私なら「そりゃもう眠ってすごしますよ」と答えるかもしれない。そんな呑気が許されるほど、破格の的中がこの世にある。 WIN5の歴代最高額配当は5億5444万6060円。 2021年3月14日にその配当は出現した。的中一発でFIRE。人ひとり、生涯にかかる金額が2~3億と言うから余裕である。 宝くじの1等が当たった人はインタビューなど受けているが、WIN5で5億当てた人を私は知らない。本当に存在するのか、と思う。天狗とかツチノコとかネッシーとか、その類の未確認生物である。 WIN5の的中条件は、指定された5レースの1着馬をすべて当てること。 そのはじまりは2011年4月24日。この時私はまだ競馬にハマっておらず、ただふらふら東京の街をさまよっていた。その後、こんな根無しはよくないと考え、真面目に競馬に興じるだが、WIN5を知ったのはいつのことだったろう。 ともかく的中条件を聞いたとき「これは、わりかし簡単じゃないのか」と思った。1レース1頭しかセレクトできないわけでなく、好きなだけ買っていいのだ。可能性として、全通り買えば確実に当たるわけでもある。 「人生楽勝モードか」 そこから数週、無駄に賭け金を蕩尽し、WIN5界隈からそそくさと退陣する私であった。難しい、これほど難しいものはない。人生は厳しいものだ。 実際やってみると、掛け金が苦しい。どうやら、好きなだけ買っていいは、考えて買わなければいけないの裏返しらしい。点数は購入する頭数の掛け算になるから「これも買いたい、あれも来そうだ」などやっていると、あっという間に数百、数千点になっている。 WIN5攻略に必要なのは、来る馬と来ない馬を的確に峻別する予想力に加え、微妙ラインに立つ馬をカバーする資金力だ。5億5444万6060円を手中に収めた強者は、当日何点買ったのだろう。 2021年3月14日のWIN5、指定レースと勝ち馬の単勝人気は以下のようになった。 1レース 阪神10R(伊丹S) 4番人気 2レース 中山10R(東風S) 4番人気 3レース 中京11R(金鯱賞) 10番人気 4レース 阪神11R(フィリーズR) 8番人気 5レース 中山12R(アネモネS) 3番人気 1レース終了後、残り票数は805,137票まで絞られる。4番人気がなんともリアルである。WIN5は外れと同時に終了だから「オープンニングレースは手堅く取りたい、しかし点数は広げたくない。よし1~3番人気で」という消費者心理が見える。 続く2レースの勝ち馬も4番人気で、残り票数は約10分の1の85,156票になる。 この日のハイライトは、最低人気のギベオンが逃げ切った金鯱賞だろう。1番人気は前年無敗の牝馬三冠を達成したデアリングタクトで、単勝オッズ1.4倍だった。1点突破を試みた方は多いはずだ。的中票数は176票になる。 次のフィリーズRも荒れる。毎年難しいレースで、この年もオッズが割れていた。8番人気の勝利で、残り票数は1桁の8票。そして、アネモネSで1票になる。購入者数と票数は一致しないが、大なり小なり4つの山を越え、ラストを3番人気で外すというのはあまりにもきつい。 その人がそばにいたら、かける言葉がない。私はただ、肩に手をやり、ともにターフを眺めるだろう。勝者がいれば敗者もいるのだ。 次のWIN5、勝者の側に立つのは、ご一読いただけた読者の皆様かもしれない。 「5億円当たったらどうしますか?」