「天使のくれた時間」

　今日５月１４日は、イギリスのジェンナー博士が初めて種痘の接種に成功した［種痘記念日］。ジェンナーは、近代予防医学の先駆者なわけですが、近代の自然科学というのは、以前、「宗教改革とルネサンス」で触れたルネサンスの影響を受け、宗教の呪縛から脱却することにより確立しました。

　「宗教改革とルネサンス」（2016/11/20）
　
　今日11/20日は、イタリアをアピールするために制定された「ピザの日」なわけですが、イタリア（首都ローマ）と言えば、私の愛するCamilaの国。それはさて置き、かつて、中世ヨーロッパの中心であったローマ・カトリックは（All roads lead to Rome.）、人間を神と教会に所属するものと考えていましたが、それに対し、宗教改革は「教会を否定」し、万人を司祭とすることで（ルター）、個人主義の確立に寄与しました。
　また、ピコ太郎、ではなく（笑）、ピコ・デラ・ミランドラは、人間は神の被造物ではなく、人間が如何様にも創造しうると唱えましたが（「人間の尊厳」）、ルネサンスは「神『中心』（神ではなく、あくまで中心の否定）」することで、やはり個人主義の確立に寄与しました。
　多少、人格的に問題があっても、賢い人間が権力を握った方が国民にとってはベターであるというトランプ、ではなく（笑）、マキャベリの君主論は、こういったルネサンスの中心である人文主義（ヒューマニズム）が無限の欲望と結びつき、社会の混乱を助長したことを背景に生まれました。また、この時代、絵画では、人間の感覚を大事にした「遠近法」（遠い近い＝距離＝２点間を結ぶ“道”の長さ）が用いられました。
　これらのムーヴメントは、「タブラ・ラサ（白紙）」を唱えたベーコンらの経験論や、デカルトらの大陸合理論を考える上でも、非常に有意義であると言えます。ところで、今日11/20日は「世界こどもの日」でもあるわけですが、子供と聞くと、いつも頭に思い浮かぶのが「♫何にも知らない～ アア 子供に戻って～ アア やり直した～い夜も～ たまにあるけど～」というプリプリの曲の歌詞。これは、正に、先の“タブラ・ラサ”を唄っているんですね。人間は生まれた時は白紙だが、経験を積むことによって、やがて普遍的真理に至り、そしてKissが上手くなる（笑）
　以上のことから、つい最近、ミニファミコンも発売されましたが、子供の大好きな③スノー「ドラゴン」＋④ロード「クエスト」の入った２枠、それに、ドラクエのイラストを担当する村（？）山明師の管理する⑨サトノルパン（M.デムーロ騎乗）の入った５枠を中心に馬券を組むことで、更なる普遍の真理を探究（the “quest for” truth　真理の探究）したいと思います。

　ちなみに、結果は８枠⑯ミッキーアイル→４枠⑧イスラボ二ータ→７枠⑮ネオリアリズムと、見事に不的中でした（詳しくは「マイルチャンピオンシップ回顧」を参照）。しかし、苦い<経験>を生かし、的中ではなく（笑）真理に到達するのが、ベーコンらの主張する「経験論」。
　よって、マイルチャンピオンシップの連対枠である４枠（※）と８枠、それに、今日５月１４日は、東京都が緑を倍増させる目的で制定した［東京都みどりの日］でもあるわけですが、そこから、⑪ミッキ―「クイーン」（＝王女→女王＝プリンセス）の入った６枠の計３つの枠を中心に馬券を組むことで、国連の定めた明日５月１５日の［国際家族デ―］を心待ちにしたいと思います。


※ＧⅠプレビューの考察
　毎年、ＧⅠシーズンになると、ＪＲＡのＨＰにお目見えする「ＧⅠプレビュー」ですが、今回のヴィクトリアマイル編は、「春の牡馬牝馬チャンピオンが決まる！」というキャッチフレーズで締めくくられています。ヴィクトリアマイルは牝馬限定戦であるにも関わらず、何故、「牡馬牝馬」などと、わざわざ言わなければならないのでしょうか？それはもちろん、牡牝戦の勝ち馬が出走しているかに他ならないわけですが、今回出走する有力馬のうち、牡牝戦を勝ったのは、毎日王冠の勝ち馬であるルージュバックと六甲Ｓの勝ち馬であるアスカビレンの２頭のみ。
　その他の有力馬の多くは牝馬限定戦の勝ち馬である以上、本来なら、「春の“牝馬”チャンピオンが決まる！」とするのが自然なわけですが、敢えてそうしなかったのは、そこに注目してほしいというＪＲＡの意思の表れだと言っていいと思います。そして、そのチャンピオンにより相応しいのは、六甲Ｓの勝ち馬よりは、やはり毎日王冠の勝ち馬ということになるのではないでしょうか？

〔参考〕「X’mas プレゼント」http://uk-productions.blog.so-net.ne.jp/2011-12-23-3