全馬評価あり:去年9番人気◎で的中した好相性レース！今年も内回り向きの適性の馬を狙う！



＜予想＞

◎：ダノンキングリー
皐月賞の走りを評価して

○：ラッキーライラック
前走からのプラス材料で逆転も

▲：クロノジェネシス
時計の出る馬場だと勝ち切るまでは

△：ブラストワンピース
内枠からの内差しが上手く行けば



＜展開＞

絶対逃げたい馬が不在も、陣営のコメントからステイフーリッシュが積極的な競馬をしそうでハナ。その外からジナンボー。
それに続いて、ロードマイウェイ、ラッキーライラック、ダノンキングリー、クロノジェネシスあたりが追走。
前半はやや遅めも、内回りなのでペースアップは早めの流れを想定。



＜予想詳細＞

本命は、ダノンキングリー

前走の中山記念は、少し出してい好位内の3番手から追走。
残り600mから前を捕まえに行って、残り200mで交わすと後続に差を縮めさせずに1.3/4馬身差で勝利。

12.4 - 11.8 - 11.8 - 11.8 - 11.5 - 11.7 - 11.9 - 11.3 - 12.1

馬場を考えるとやや遅めの流れ。それを自ら前を捕まえに行って、一番速いラップ（残り400～200m）で一気に差を縮めての差し切りで着差以上に強い内容。


この馬の長所は、トップスピードの速さとスピードを維持する持続力。

一番評価しているのは、皐月賞。好位内でじっとして、先に仕掛けてスピードに乗っていた外の2頭（サートゥルナーリア・ヴェロックス）とスピードに乗るまでに付けられた差を取り返せなかったタイム差なし。中山の平均ペースで、ラスト1F加速ラップになっていた中を差を縮められるトップスピードの速さと持続力はかなりのもの。
※去年9番人気で本命にしたアルアインも、皐月賞の好内容を評価しての本命。

皐月賞の走りから2000mは問題ないし、天気に恵まれていい馬場になりそうなのも歓迎。
GⅠで勝ち切れていないが、力負けの内容はない。力の出せる条件で、この相手なら自分の走りをしたら結果が付いてくると考えて期待する。



対抗は、ラッキーライラック

前走の中山記念は、ダノンキングリーを見ながら好位外の4番手から追走。
残り800mをすぎてから仕掛けて行ったが、4コーナーでもたついてダノンキングリーに差を広げられて直線へ。直線に入ってからスピードに乗ると、最後の坂に入って失速してきた馬を交わして2着。

4コーナーでこの馬らしくないもたつきを見せて、いかにも休み明けという走り。それでも2着まで持って来たのは休み明けとしては上々。


今回は、ひと叩きしての良化、ダノンキングリーとの斤量差が1㎏縮まり、デムーロ騎手の2回目の騎乗でプラス材料が多い。
距離に関しては1800mがベストと感じるが、2400mの香港ヴァーズでエグザルタントに先着している馬を2000mだから評価を下げる必要はない。

去年はエリザベス女王杯の1勝だけだったが、牡馬相手は2戦2着2回で相手が最高の走りをしたレース。牝馬相手の負けた3戦は、超スローペースの上がり勝負で控えて自滅の阪神牝馬S、差し有利の展開を積極的に勝ちに行く仕掛けで一旦先頭も失速したヴィクトリアマイル、勝ちたい気持ちが強すぎた位置取りと仕掛けと休み明けもあった府中牝馬S。負けた理由はあった。

好位から流れに乗って瞬発力があり、かつ長くいい脚が使えるので阪神内回りは問題ない。
ダノンより内枠とプラス材料からダノンキングリーに勝つ可能性まである評価の対抗に。



単穴は、クロノジェネシス

前走の京都記念は、外からじわっと出して3番手から追走。
アメリカズカップの大逃げの展開で、2番手集団の800ｍからペースアップについて行って、直線は馬場のいい外へ。直線に入ってすぐに先頭に立って、カレンブーケドールが追いかけてきたが差を縮めさせずに勝利。

13.0 - 11.4 - 12.4 - 12.3 - 12.0 - 12.6 - 13.1 - 12.7 - 12.4 - 12.2 - 12.3

超時計のかかる馬場で、逃げ馬以外は後半4Fの勝負。その流れを好位から長く脚を使って、強い勝ち方だった。

秋華賞までは時計の出る馬場で好走していたので、時計のかかる馬場を不安視していたのだが、上がり2位タイの36.1秒の上がりで差し切り勝ち。前走も超時計のかかる馬場を問題なくこなして35.8秒の最速上がりで勝利。結局は、バゴ産駒なんだという走りを見せている。


その点で、馬場のいい阪神コースになるのは、勝ち切るという点ではマイナスと考えている。

2歳時から26㎏も馬体が増えて数字的にも成長を感じるが、時計の出る良馬場の条件だと上位評価馬の方に魅力を感じる。
去年内でロスなく走らせて◎9番人気アルアインで勝ってくれた北村友一騎手だが、この枠だと外を走るしかなく、適性面も考えてこの評価に。



4番手は、ブラストワンピース

前走のAJCCは、外枠からじわっと出して4番手から追走。
3コーナーで外から進出し出したところで、故障した馬を避けて直線に入る所で進路を一気に内へ。
そこからは先に抜け出していたステイフーリッシュを目標に追って、坂に入ってから交わして勝利。

12.8 - 12.0 - 12.9 - 12.3 - 12.4 - 12.0 - 12.0 - 11.9 - 12.1 - 12.1 - 12.5

勝ちはしたのだが、3，4着馬はかなり大きい不利があったし、ステイフーリッシュに1.1/4馬身差。凱旋門賞後は、有馬記念を目標としていたが、11月後半に回復に時間を要して年内の出走は状態面で不安ということで、有馬記念からAJCCに目標を変更。それを考えると勝ったことを評価してもいいのだが、内容は勝っただけと言える平凡なレース。


適性的には、中山・阪神の坂があるコースの重い馬場向きで、上がりのかかる条件がいいタイプ。距離的には、2000mよりもう少し距離があった方がいい。

それを考えると、今回は馬場がいいし、展開もそこまで速くならず、距離も足りない。大阪杯より開催後半で天気も悪くなりやすく距離も伸びる宝塚記念の方が条件がいい。
成長の面も、凱旋門賞を挟んで札幌記念とAJCCを川田騎手で勝っているのだが、強いと感じる内容ではなく、上手く乗ったから勝てたと感じるレース。有馬記念を勝った後の成長は感じない。

去年のように外に出すと遅れて伸びてきて届かずになるので、内枠を生かして札幌記念のように内差しを狙う可能性が高い。そうすると、ペースがあまり上がらないと進路を探すのに苦労する。余程上手く行かないと勝ち切るイメージが浮かばずに相手まで。


馬券的には、上位2頭が少し抜けている評価なので、馬連を厚めに。
あと、人気上位馬を買うので絞った3連単で馬連との両取りを狙う。



※以下は、買わない馬の評価。

ロードマイウェイ
前走の金鯱賞は、出遅れて後方から追走。直線では仕方なく内から差そうとしたが、追いかけるだけ。5連勝の勢いで挑んだが、あの相手に上がりだけでは勝負にならなかった。
阪神内回り2000mはチャレンジCで勝っているが、前半かなり遅い内回りらしくない上がりのレース。同じ走りをしたところで全く足りない。
前走も評価が低かったように、弱い相手に勝ってきて強いと考えていないのでこのメンバー相手では厳しい。内枠を生かしていい位置を取って、想定よりスローペースになってくれたら掲示板くらいなら。


サトノソルタス
前走の金鯱賞は、スローペースを3番手から追走して、そのままなだれ込んでの2着。このレースは、サートゥルナーリアが強かっただけのレース。レースレベル的には高くない。
5着だった中日新聞杯と同じだけ走って、位置取りが良かったから2着になっただけ。GⅠレベルだ戦える走りは見せていない。あと、右回りが初めて格下なのに、その力が出せるかの不安もある。


ワグネリアン
前走のジャパンカップは、内枠から少し位置を取りに行って好位馬群の中の6番手から追走。4コーナーでワンテンポ仕掛けを遅らせて、追い出して直線伸びてきたが3着。
天皇賞・秋でユーキャンスマイルに差されたが、この馬としてはいい走りをしていて、距離を伸ばして内有利といいスタートも重なって好走。
今回の相手なら馬券圏内が合ってもと思うが、2000mだと距離が少し短い。あと去年と違ってぶっつけで使ってきていて、目標が次の宝塚記念のローテ。
去年もぶっつけで3着だったが、去年よりメンバーが揃っていて、そもそも内回り向きではない。いい枠に入ったので怖さはあるが、上位人気馬を買うのもあり、押さえずに消し（評価的には、5番手）。


レッドジェニアル
前走の日経新春杯は、後方追走から直線で馬群を差がきながら差してきたが7着。かなり時計がかかる馬場で、ラスト3F11.8 - 11.7 - 11.8だったので展開不向きだった。
使っての良化は期待できるが、京都を狙って使ってきた馬の阪神。内回り向きでもなく、このメンバーを後方から差し切れる脚はない。別馬レベルの走りを見せないと掲示板も厳しい。


ステイフーリッシュ
前走の京都記念は、大逃げした馬から離れた2番手から追走。4コーナーから徐々に差を縮めて、直線で馬場のいい外に出したが、クロノジェネシスとカレンブーケドールに差されて3着。得意の上がりのかかるレースになったが、あっさり交わされて力負けの内容。
小回りコースを先行して持続力を生かして好走するタイプで、ローカル2000ｍの流れがベスト。内回りも悪くはないが、いい馬場でGⅠレベルの相手だと上がりの速さに対応できない。調教師のコメントから逃げて一発狙うような感じだが、スローにしていい馬でもないし、ペースを上げたところでレースレベルを上げたら単純に力負けする。


ジナンボー
前走の小倉大賞典は、3番手追走から4コーナーで早めに先頭。直線で馬場のいい外に出して粘っていたが差されて3着。差し馬が上位にいて展開不向きのように見えるが、こういう展開を粘るのがこの馬の好走パターン。新潟記念2着も、1着・3着馬が後方にいた馬の中で好位で粘っている。
今回は逃げられる可能性があるが、スローペースならこの馬より速い上がりが使える馬は多いし、前走やジューンSで好走しているようにかなり時計がかかる馬場が得意なので馬場も合わない。差し馬がお手上げになるような前有利の流れなら掲示板くらいなら。


カデナ
前走の小倉大賞典は、出遅れてそのまま後方内でじっとして追走。直線に入る所でスムーズに外に出して、いい脚で伸びてきて差し切り勝ち。かなり時計のかかる外伸び馬場で、馬群が直線でばれけてくれたことできれいにハマったレース。
ローカル重賞でペースが流れる展開の助けがあってやっと勝てる馬なので、GⅠのメンバーでそこまでペースが流れない展開を上位に来る脚はない。
※新潟記念を33.6秒の上がりで3着実績があるが、新潟2000mは直線が長すぎることで逆にラスト1F持続力が問われる。その為、小回りの小倉重賞につながるレースになっている。


マカヒキ
前走のジャパンカップは、出遅れてポツンと最後方から追走。4コーナーで内から差を縮めて、直線に入ってから外に出して伸びてきたが4着まで。JC4着の見た目の結果はいいが、勝ちに行った馬たちを拾って行っての4着。評価が上がるレースではない。
去年4着しているレースだが、去年は京都記念を使って、かつ内枠からの内差しが完璧に決まっての4着。内回り向きではないし、去年5戦して京都記念の3着しかないのが現状。今年は、休み明けで7歳になってのレース。上手く行って掲示板に載れれば上出来。