ラップギアコース適性値【瞬０平２消８】に近い比率の馬が有利
番馬名　　　【ラップギア】瞬発指数
01ドリュウ　【瞬３平４消３】１０４
02ビップライ【瞬３平７消３】　８７
03ヒザクリゲ【瞬０平０消４】　９８
04ゴールドク【瞬０平２消４】１０８
05ハングリー【瞬１平２消３】１０５
06ダノングッ【瞬２平６消２】　７０
07コパノキッ【瞬２平３消３】　７０
08シャインヴ【瞬１平０消９】　９９
09オウケンビ【瞬３平２消５】１０２
10レッドアネ【瞬１平２消４】１０９
11ハニージェ【瞬０平２消７】１０６
12テーオージ【瞬０平５消２】１１２
13タテヤマ　【瞬０平４消７】１０７
14シュウジ　【瞬２平５消２】　８９
15ヒロシゲゴ【瞬０平１消４】１０８
16オールドベ【瞬１平３消２】１０７


２０００年まで「東京ダート１２００ｍ」で施行されていた１月下旬の根岸ステークスが１４００ｍとなり、１９９７年から「中山ダート１２００ｍ」で施行されていた１月上旬のカーネットＳも、２００８年を最後に廃止。「ダート１２００ｍの重賞」はそれなりに需要のある施行条件だと思われるのだが、現在この条件のＪＲＡ重賞は、２歳３歳古馬合わせても、このカペラＳだけとなっている。

毎年１２レースほども重賞が施行されている「芝１２００ｍ」にくらべると、その冷遇ぶりも際立つというものだろう。ダート重賞は地方交流が担っているとは言え、その地方交流重賞も「重賞ならやっぱり長距離」みたいな風潮があって、ダートの１２００ｍ重賞は意外と多くない。つまりこのカペラＳは「ダート短距離馬にとって、最高峰のレース」なのだ。“ダート短距離馬の有馬記念”とでも銘打っておこうか。

ただ、やはり近年の短距離重賞傾向は、このダート１２００ｍカペラＳにも現われており、重賞になるとスブズブの消耗戦にはならない。過去７回の前半３ハロン平均は、同コースの「古馬１０００万下の平均」とほとんど同じでしかないのだ。差し馬の差し脚を警戒するあまり、逆に差し馬有利の状況を生み出している。いわゆる“短距離重賞での”スローペース症候群。この「ダート１２００ｍ」とて例外ではない。

そういう流れになってくると、直線では減速していくだけの１２００ｍの馬、ラップギア的な表現での「消耗馬」は通用しない。皮肉なことに、このカペラステークスは唯一のダート１２００ｍ重賞でありながら、１２００ｍに固執するような馬では通用しないレースとなってしまっている。前走が１０００ｍとか１２００ｍの馬は全部無視してしまっても良いぐらいだ。

ということで、(７)コパノキッキングや(４)ゴールドクイーンが人気になるのも当然のこと。(７)コパノキッキングの瞬発指数は地方で算出できていないのだが、前回ＪＲＡのフェブラリーＳ時点で１１４相当なので、これが本命。オッズ的な妙味を考えるなら、相手には(４)ゴールドクイーンよりも(１)ドリュウを推奨しておきたい。


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※【ラップギア】とは、各レースラップのラスト４ハロンのみに注目した適性分析です。ＪＲＡ発表のラップタイムを一定の公式に当てはめ、誰でも簡単に算出することができます。数値が大きければ良いというものではなく、コース適性値と“比率”の近い馬が有利だと考えられます。

※　瞬発指数は、“走破タイム”を一切考慮せず、ラップタイムを一定の公式に当てはめて算出した競走馬の能力値です。数値は全階級に対しての絶対値であり、下限70～上限130辺りだと考えられます。競走馬の能力は変動相場であり、１走ごとに変化します。