牝馬限定重賞は、３歳クラシックがフローラＳ～オークス、秋華賞と（その後に続くエリザベス女王杯も含めて）２０００ｍ以上が重要な路線になっているのに対し、古馬牝馬の２０００ｍ以上の重賞はエリザベス女王杯と愛知杯、そしてこのマーメイドＳの３レースしかない。

しかも愛知杯とマーメイドＳはハンデ戦。このマーメイドステークスも数少ない“古馬の牝馬限定長距離重賞”ということで、過去にはＧ１馬の出走も多かったのだが、２００６年にハンデ戦になってからは減少傾向。トップハンデは５６ｋｇが１頭だけという状態が、もう４年も続いている。

斤量に目を移すと、現施行条件になってからの過去８年で５３ｋｇの馬が５勝。２００８年には４８ｋｇトーホウシャインが勝っていることからも、てっきり低レベル戦なのかと思いきや、ラップを見ると全然そんなことはなかった。

たとえば前週に同コース阪神芝２０００ｍの鳴尾記念が行われているのだが、想定ペースは鳴尾記念より流れが速く、持久力勝負がディフォルト。鳴尾記念にくらべると、かなりタフなレースだと考えられる。

それなのに実績馬ではなく軽ハンデ馬が活躍という状況に違和感を覚えたのだが、過去の勝ち馬一覧を眺めるに、どうやら“ハンデの軽い馬＝弱い馬”が活躍しているのではなく、“ハンデの軽い馬＝実績の薄い馬”が活躍しているということのようだ。

そういった観点なら、たしかに面白そうな馬は複数いる。(１)イリュミナンスと(６)レッドセシリア、(15)アドマイヤギャラン、そして(16)ウインプリメーラ辺り。(６)レッドセシリアの５２ｋｇは魅力的だが、別に「斤量は軽ければ軽いほど有利」というわけでもないので、５４ｋｇ(16)ウインプリメーラとて十分圏内。◎を打つならこちらかとも考えだが、結局はオッズ次第。(６)レッドセシリアと、もう少し迷ってみたい。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。

当日14:50 追記　8 リラヴァティ を追加します。