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チャンピオンズカップや東京大賞典と並び、秋競馬を代表する古馬ダート中距離路線の王者決定戦。錚々たる顔ぶれが歴代優勝馬として名を連ねている通り、奇をてらう戦法が奏功するようなことはなく、むしろ上位人気に推される実績馬が力の違いをまざまざと見せつける傾向にある。基本的な臨戦は帝王賞から休み明けで挑むか、日本テレビ盃をプレップレースとするかの二択で、どちらにしても前走で3着以内に好走する程度のレベルにないと上位争いまでは厳しいだろう。騎手においてはヴァーミリアンとスマートファルコンで5連覇(2007~2011年)を果たすなど、武豊騎手が通算8勝の大記録を保持。また、調教師ではアドマイヤドンとタイムパラドックスで5連覇(2002~2006年)を達成した松田博資厩舎が最多勝利記録を打ち立てている。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
※2001年以降
レースが創設された2001年以降、勝ち馬はいずれも1~5番人気【19.17.12.47】のなかから出ており、2着馬まで広げても1~6番人気【19.19.14.62】の組み合わせで決着している。ただし、7番人気【0.0.4.15】は4度の3着があるように、高配当をもたらすヒモ穴として一考すべきだろう。なお、8番人気以下【0.0.1.125】は軽視が妥当といえる成績で、2005年レイナワルツ(9番人気3着)が唯一の好走例となっている(以下、文中のデータはいずれも2001年以降)。
◆人気別成績(過去19年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 8-4-3-4 | 42.1% | 63.2% | 78.9% | 66.3% | 88.9% |
2人 | 3-6-1-9 | 15.8% | 47.4% | 52.6% | 53.2% | 65.3% |
3人 | 4-4-5-6 | 21.1% | 42.1% | 68.4% | 112.1% | 103.7% |
4人 | 2-2-1-14 | 10.5% | 21.1% | 26.3% | 114.7% | 50.0% |
5人 | 2-1-2-14 | 10.5% | 15.8% | 26.3% | 117.9% | 61.6% |
6~9人 | 0-2-7-67 | 0.0% | 2.6% | 11.8% | 0.0% | 65.9% |
10人~ | 0-0-0-88 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
古馬ダート中距離路線のチャンピオンを決めるにふさわしく、どの競馬場においても正攻法の立ち回りで強さを見せられる馬でないと勝ち負けまでは難しい。なお、ペースについていけない馬から脱落していくレース質は、本馬アメリカのブリーダーズカップを彷彿とさせるものがある。圧巻は2着馬に1秒3差を付ける逃げ切り勝ちを収めた2010年の勝ち馬スマートファルコン。これはレース史上最大のタイム差としても記録されている。
◆脚質別成績(過去19年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 9-3-2-15 | 31.0% | 41.4% | 48.3% | 161.0% | 73.8% |
先行 | 6-11-11-26 | 11.1% | 31.5% | 51.9% | 44.6% | 121.9% |
差し | 4-3-5-73 | 4.7% | 8.2% | 14.1% | 20.5% | 30.1% |
追込 | 0-1-1-86 | 0.0% | 1.1% | 2.3% | 0.0% | 6.7% |
不明 | 0-1-0-2 | 0.0% | 33.3% | 33.3% | 0.0% | 53.3% |
持ち回り開催のため、一緒くたに枠順別成績の良し悪しは決められないが、8枠【5.2.4.26】が最多となる5勝を挙げている。南関東(大井・川崎・船橋・浦和)で開催されたときほど外枠の優位性が高まっており、同4場開催時の1・2枠【0.2.2.26】は過信禁物とみるべきだろう。とくに大井開催時は、2007年ブルーコンコルド(2枠4番)、2017年アウォーディー(1枠1番)と1番人気でも馬券圏外に敗れている。
◆枠順別成績(過去19年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 1-4-2-16 | 4.3% | 21.7% | 30.4% | 6.1% | 48.7% |
2枠 | 2-0-3-20 | 8.0% | 8.0% | 20.0% | 25.6% | 26.0% |
3枠 | 2-4-2-21 | 6.9% | 20.7% | 27.6% | 18.6% | 47.6% |
4枠 | 2-1-2-27 | 6.3% | 9.4% | 15.6% | 32.2% | 37.5% |
5枠 | 2-2-3-30 | 5.4% | 10.8% | 18.9% | 7.0% | 40.3% |
6枠 | 4-2-1-31 | 10.5% | 15.8% | 18.4% | 53.2% | 31.3% |
7枠 | 1-4-2-31 | 2.6% | 13.2% | 18.4% | 3.2% | 84.2% |
8枠 | 5-2-4-26 | 13.5% | 18.9% | 29.7% | 110.0% | 48.6% |
いまだ地方所属馬【0.4.4.144】は勝利をつかめておらず、第1回(2001年)からJRA所属馬【19.15.15.58】の連勝が続いている。なお、地方所属馬として連対した延べ4頭(2001年マキバスナイパー、2004年アジュディミツオー、2007・2010年フリオーソ)はいずれも船橋の所属。また、近年はJRA所属馬が上位を独占する傾向にあり、2019年3着センチュリオン(浦和)は地方所属馬にとって9年ぶりとなる複勝圏内への好走でもあった。
◆所属別成績(過去19年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 19-15-15-58 | 17.8% | 31.8% | 45.8% | 82.4% | 74.4% |
地方 | 0-4-4-144 | 0.0% | 2.6% | 5.3% | 0.0% | 26.8% |
◆前走成績(過去7開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | キングズソード | 阿蘇ステーク | ダ1700 | 1 | 1 |
2 | ノットゥルノ | マイルチャン | ダ1600 | 6 | 6 | |
3 | テーオーケインズ | 帝王賞 | ダ2000 | 1 | 3 | |
22 | 1 | テーオーケインズ | 帝王賞 | ダ2000 | 1 | 4 |
2 | クラウンプライド | 日本テレビ盃 | ダ1800 | 3 | 2 | |
3 | ペイシャエス | 日本テレビ盃 | ダ1800 | 1 | 4 | |
21 | 1 | ミューチャリー | 白山大賞典 | ダ2100 | 2 | 2 |
2 | オメガパフューム | 帝王賞 | ダ2000 | 1 | 5 | |
3 | チュウワウィザード | 帝王賞 | ダ2000 | 2 | 6 | |
20 | 1 | クリソベリル | 帝王賞 | ダ2000 | 2 | 1 |
2 | オメガパフューム | 帝王賞 | ダ2000 | 1 | 2 | |
3 | チュウワウィザード | 帝王賞 | ダ2000 | 3 | 3 | |
19 | 1 | チュウワウィザード | 帝王賞 | ダ2000 | 2 | 2 |
2 | オメガパフューム | 帝王賞 | ダ2000 | 3 | 1 | |
3 | センチュリオン | 埼玉新聞栄冠 | ダ1900 | 1 | 2 | |
18 | 1 | ケイティブレイブ | 日本テレビ盃 | ダ1800 | 1 | 1 |
2 | オメガパフューム | シリウスステ | ダ2000 | 2 | 1 | |
3 | サンライズソア | シリウスステ | ダ2000 | 3 | 3 | |
17 | 1 | サウンドトゥルー | 日本テレビ盃 | ダ1800 | 3 | 2 |
2 | ケイティブレイブ | 日本テレビ盃 | ダ1800 | 1 | 3 | |
3 | ミツバ | シリウスステ | ダ2000 | 2 | 8 |
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