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現在、南関東で施行されているダートグレード競走のなかでは最長距離を誇る2400m戦。今後のダート中距離戦線の中心を担う存在が躍進を遂げるシーンも多く、のちにG1・Jpn1ウィナーとなる2006年ヴァーミリアンや2019年チュウワウィザードが4歳時に勝利したほか、同じく4歳ながら2着に5馬身差を付けて快勝した2008年フリオーソは勢いそのままに次走で帝王賞をも制している。前走レース別では2000m以上の距離を使われていた馬が中心となるが、ダート1600mで施行されるフェブラリーSから臨戦してくる馬がいた場合は、2014年ニホンピロアワーズや2018年ケイティブレイブのように、距離適性が合わずに凡走していた馬に気を配るようにしたい。(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)
過去20年で1番人気は、勝つか、馬券圏外か、はっきりした結果になりやすく、2016~2020年までは5連覇していた勢いがあったものの、2021年マスターフェンサーは4着に敗れてしまった。2013年こそ6番人気のオースミイチバンが単勝45.9倍の人気薄で勝利していたが、それを除けば勝ち馬は上位人気馬、ひいては1・2番人気のどちらかという場合がほとんど。ただし、4番人気以下の伏兵が2・3着に絡むケースは多く、高配当の立役者となりやすい南関東所属馬はヒモ穴として一考したい(以下、文中のデータはいずれも2002年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 11-2-0-7 | 55.0% | 65.0% | 65.0% | 89.0% | 69.0% |
2人 | 5-5-3-7 | 25.0% | 50.0% | 65.0% | 69.5% | 79.5% |
3人 | 3-3-9-5 | 15.0% | 30.0% | 75.0% | 77.5% | 115.5% |
4人 | 0-5-0-15 | 0.0% | 25.0% | 25.0% | 0.0% | 44.5% |
5人 | 0-3-2-15 | 0.0% | 15.0% | 25.0% | 0.0% | 72.5% |
6~9人 | 1-2-5-71 | 1.3% | 3.8% | 10.1% | 58.1% | 52.5% |
10人~ | 0-0-1-70 | 0.0% | 0.0% | 1.4% | 0.0% | 9.6% |
ダイオライト記念が行われるダート2400mは船橋競馬場の外回りコースを使用。ダートグレード競走のなかでも数少ない長距離戦で、スタミナのない馬から脱落していくバテ合いになることがレースの特徴として挙げられる。また、勝ち馬の大半が最初のコーナーを3番手以内で通過しており、中団や後方から差し切るような戦法では勝ち負けまでは望みづらい。逃げ馬がそのまま押し切る展開も散見され、2016年にはハナを切った伏兵オースミイチバンが、単勝1.2倍の支持を集めたハタノヴァンクールの猛追をクビ差しのいで勝利している。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 7-2-3-9 | 33.3% | 42.9% | 57.1% | 263.3% | 80.0% |
先行 | 12-8-9-31 | 20.0% | 33.3% | 48.3% | 57.7% | 84.2% |
差し | 1-8-7-64 | 1.3% | 11.3% | 20.0% | 4.0% | 60.4% |
追込 | 0-2-1-83 | 0.0% | 2.3% | 3.5% | 0.0% | 10.3% |
不明 | 0-0-0-3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
勝利数では大外の8枠が最多となる6勝を挙げる一方で、1枠と2枠が2位タイの勝率を記録。2枠は連対率と複勝率で最高値を記録しているため、好走率の観点からは内枠もぞんざいには扱えないだろう。また、唯一勝ち馬を出せていない5枠は人気の偏りに起因していそうで、1番人気に推された馬は1頭もおらず、2番人気も2011年インバルコ(2番人気3着)に限られる。なお、その2011年も単勝1.0倍と圧倒的な支持を集めたスマートファルコンが勝利した年だった。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 3-0-1-16 | 15.0% | 15.0% | 20.0% | 25.0% | 21.0% |
2枠 | 3-4-0-13 | 15.0% | 35.0% | 35.0% | 59.5% | 70.0% |
3枠 | 3-1-2-25 | 9.7% | 12.9% | 19.4% | 16.1% | 45.8% |
4枠 | 3-2-5-23 | 9.1% | 15.2% | 30.3% | 150.6% | 84.2% |
5枠 | 0-2-4-27 | 0.0% | 6.1% | 18.2% | 0.0% | 30.9% |
6枠 | 1-3-3-29 | 2.8% | 11.1% | 19.4% | 4.7% | 29.2% |
7枠 | 1-4-4-29 | 2.6% | 13.2% | 23.7% | 10.3% | 49.2% |
8枠 | 6-4-1-28 | 15.4% | 25.6% | 28.2% | 40.8% | 63.8% |
2010年以降はJRA所属馬の連勝が続いているものの、以前は2002年インテリパワー(船橋)や2004年ミツアキタービン(笠松)、2008・2009年と2連覇を達成したフリオーソ(船橋)など、地方所属馬が勝利することも珍しくなかった。近年においても南関東所属馬を中心に地方所属馬の好走例は多く、2017年には4番人気ユーロビート(大井)、7番人気ウマノジョー(大井)と前走金盃(大井ダート2600m)でワンツー決着を果たしていた2頭が持ち前のスタミナを活かして2・3着に入線している。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 16-18-11-30 | 21.3% | 45.3% | 60.0% | 108.7% | 94.7% |
地方 | 4-2-9-160 | 2.3% | 3.4% | 8.6% | 6.6% | 30.6% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
24 | 1 | セラフィックコール | チャンピオン | ダ1800 | 2 | 10 |
2 | テリオスベル | クイーン賞 | ダ1800 | 3 | 2 | |
3 | ハギノアレグリアス | チャンピオン | ダ1800 | 5 | 6 | |
23 | 1 | グロリアムンディ | チャンピオン | ダ1800 | 2 | 12 |
2 | テリオスベル | エンプレス杯 | ダ2100 | 3 | 3 | |
3 | メイショウフンジン | 仁川ステーク | ダ2000 | 2 | 1 | |
22 | 1 | ノーヴァレンダ | 報知オールス | ダ2100 | 1 | 1 |
2 | エブリワンブラック | 名古屋大賞典 | ダ1900 | 6 | 4 | |
3 | ミューチャリー | フェブラリー | ダ1600 | 11 | 10 | |
21 | 1 | ダノンファラオ | 川崎記念 | ダ2100 | 3 | 3 |
2 | エルデュクラージュ | アルデバラン | ダ1900 | 8 | 5 | |
3 | アナザートゥルース | 東海テレビ杯 | ダ1800 | 7 | 2 | |
20 | 1 | アナザートゥルース | 川崎記念 | ダ2100 | 4 | 5 |
2 | ウェスタールンド | チャンピオン | ダ1800 | 6 | 9 | |
3 | サウンドトゥルー | 金盃 | ダ2600 | 2 | 1 | |
19 | 1 | チュウワウィザード | 東海テレビ杯 | ダ1800 | 2 | 2 |
2 | アポロケンタッキー | 川崎記念 | ダ2100 | 4 | 4 | |
3 | オールブラッシュ | 川崎記念 | ダ2100 | 2 | 3 |