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1997年に創設、2005年から現行の7月上旬~中旬に開催されている牝馬限定の古馬混合ダート1600m戦。また、はじめてGRANDAME-JAPAN古馬シーズンに指定されたダートグレード競走という側面も持ち、現在は同シリーズの2戦目に組み込まれている。レースの日程上、同じダート1600m戦として施行されているマリーンカップよりも3歳馬が出走しやすくなっており、関東オークスやユニコーンSで上位入線を果たしていた馬が、歴戦の古馬たちを相手に上位に食い込むことも少なくない。ほか、ラヴェリータが3連覇(2009~2011年)、ファッショニスタが2連覇(2019・2020年)を達成するだけでなく、レマーズガール(2003・2006年)、トーセンジョウオー(2005・2008年)と複数回にわたって勝利する馬が多いことも特徴として挙げられる(各種データ、原稿は本年のレース発走前のものとなります)。
1番人気の勝率は地方ダートグレード競走の水準よりも少し低くなっており、2017年4着ホワイトフーガ(単勝1.4倍)、2015年3着サンビスタ(単勝1.4倍)など、単勝1倍台の圧倒的な支持を集めた馬でも案外な結果になることが珍しくない。一方で、1番人気は複勝率において高い数値を示しているため、無下に嫌うことも得策とは言えないだろう。なお、2番人気や3番人気が1番人気と遜色ない勝利数を記録していること、レースが創設された1997年以降で見ても6番人気以下からは優勝例がないことも併せて覚えておきたい(以下、文中のデータはいずれも2002年以降)。
◆人気別成績(過去20年)
人気 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1人 | 7-4-4-5 | 35.0% | 55.0% | 75.0% | 61.0% | 83.0% |
2人 | 5-5-4-6 | 25.0% | 50.0% | 70.0% | 94.5% | 95.0% |
3人 | 6-4-3-7 | 30.0% | 50.0% | 65.0% | 151.0% | 102.5% |
4人 | 2-4-2-12 | 10.0% | 30.0% | 40.0% | 116.5% | 74.0% |
5人 | 0-0-1-19 | 0.0% | 0.0% | 5.0% | 0.0% | 12.5% |
6~9人 | 0-3-2-75 | 0.0% | 3.8% | 6.3% | 0.0% | 36.3% |
10人~ | 0-0-4-65 | 0.0% | 0.0% | 5.8% | 0.0% | 96.1% |
コーナーの角度がきつい川崎競馬場は器用さを求められる小回りコース。逃げ・先行馬が好走馬の大半を占めていることも至極当然と言えるだろう。なお、スパーキングレディーカップが行われる川崎ダート1600mは4コーナー奥の引き込み線からスタートするため、最初のコーナーまでは約500mと十分な距離が確保されている。ただし、この間のポジショニング争いが明暗を分けると言っても過言ではなく、勝ち負けを意識するのであれば、逃げ、逃げ馬の外2番手、逃げ馬の後ろ内ラチ沿い2番手が望ましい。隊列の外3番手を回るかたちはディスアドバンテージとなりやすく、これには2017年に単勝1.4倍の断然人気ながら馬券圏外の4着に敗れたホワイトフーガを最たる例として挙げられる。
◆脚質別成績(過去20年)
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
逃げ | 5-8-2-9 | 20.8% | 54.2% | 62.5% | 100.4% | 190.4% |
先行 | 14-11-12-23 | 23.3% | 41.7% | 61.7% | 93.3% | 111.2% |
差し | 1-1-6-66 | 1.4% | 2.7% | 10.8% | 6.1% | 76.1% |
追込 | 0-0-0-84 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
不明 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
5勝を挙げる6枠が勝率および複勝率で最高値を記録。その6枠は複勝回収率においても大幅にプラス収支を記録しているように、2019年ローレライ(11番人気3着)、2014年マイネエレーナ(7番人気3着)、2004年プルザトリガー(11番人気3着)といった伏兵の大駆けも目立つ。また、データ集計期間内に6~8枠の馬が3着以内に好走しなかった年は2006年の一度しかないので、基本的には外目の枠に重きを置いた買い目づくりが求められる。なお、連対率の観点からは枠順による成績の差異は誤差の範囲内となっているため、どちらかと言えば前項で述べた脚質と枠順の相関性を踏まえて有利不利を判断すべきだろう。
◆枠順別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1枠 | 2-1-1-16 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 28.5% | 38.0% |
2枠 | 2-1-1-16 | 10.0% | 15.0% | 20.0% | 32.0% | 36.0% |
3枠 | 3-3-1-22 | 10.3% | 20.7% | 24.1% | 70.0% | 59.0% |
4枠 | 3-3-1-24 | 9.7% | 19.4% | 22.6% | 34.2% | 34.8% |
5枠 | 0-4-1-30 | 0.0% | 11.4% | 14.3% | 0.0% | 45.4% |
6枠 | 5-0-8-23 | 13.9% | 13.9% | 36.1% | 68.1% | 216.4% |
7枠 | 1-3-7-28 | 2.6% | 10.3% | 28.2% | 14.4% | 51.3% |
8枠 | 4-5-0-30 | 10.3% | 23.1% | 23.1% | 29.5% | 31.3% |
地方所属馬の3勝は2021年サルサディオーネ(大井)、2008年トーセンジョウオー(船橋)、2002年ジーナフォンテン(船橋)となり、レースが創設された1997年以降でみても他地区から遠征してきた馬の優勝例はなく、いずれも南関東所属馬に限られる。一方、JRA所属馬は2009年ラヴェリータから2020年ファッショニスタまで12連勝を記録。なお、前述したトーセンジョウオーにおいてはJRAの国枝栄厩舎から船橋の川島正行厩舎へと移籍した経緯があり、2005年にはJRA所属馬としても勝利を収めていた。近年はJRA所属馬で上位を独占することは少なく、2019年には単勝オッズ310.1倍のローレライ(大井)が3着に入って波乱を演出している。
◆所属別成績(過去20年)
枠順 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単勝 回収率 |
複勝 回収率 |
---|---|---|---|---|---|---|
JRA | 17-14-12-36 | 21.5% | 39.2% | 54.4% | 82.4% | 80.9% |
地方 | 3-6-8-153 | 1.8% | 5.3% | 10.0% | 11.5% | 61.6% |
◆前走成績(過去6開催)
年 | 馬名 (着順) |
前走 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
レース名 | 距離 | 人気 | 着順 | |||
23 | 1 | レディバグ | 栗東ステーク | ダ1400 | 8 | 4 |
2 | スピーディキック | かしわ記念 | ダ1600 | 4 | 6 | |
3 | タガノクリステル | 栗東ステーク | ダ1400 | 3 | 2 | |
22 | 1 | ショウナンナデシコ | かしわ記念 | ダ1600 | 2 | 1 |
2 | レディバグ | 栗東ステーク | ダ1400 | 3 | 1 | |
3 | サルサディオーネ | さきたま杯 | ダ1400 | 5 | 1 | |
21 | 1 | サルサディオーネ | かしわ記念 | ダ1600 | 9 | 8 |
2 | リネンファッション | 三条ステーク | ダ1800 | 1 | 1 | |
3 | グランデストラーダ | 水無月(みな | ダ1500 | 1 | 2 | |
20 | 1 | ファッショニスタ | 栗東ステーク | ダ1400 | 2 | 3 |
2 | メイクハッピー | 下総ステーク | ダ1800 | 1 | 1 | |
3 | サルサディオーネ | 京成盃グラン | ダ1600 | 4 | 2 | |
19 | 1 | ファッショニスタ | 天保山ステー | ダ1400 | 1 | 2 |
2 | サルサディオーネ | ブリリアント | ダ2100 | 14 | 14 | |
3 | ローレライ | 東京スポーツ | ダ1400 | 4 | 1 | |
18 | 1 | リエノテソーロ | ヴィクトリア | 芝1600 | 17 | 15 |
2 | オウケンビリーヴ | 天王山ステー | ダ1200 | 3 | 7 | |
3 | ラビットラン | ヴィクトリア | 芝1600 | 12 | 13 |