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【東京湾カップ・レース概要】
船橋競馬場のダート1700m戦で争われる、3歳馬による重賞競走。1987年に創設された当時は2000m戦で、年末に行われていた。1998年に1800m戦に生まれ変わり、2004年からは開催時期が5月に変更され今に至っている(翌2005年のみ6月施行)。距離は、2006年に1600mでの単年実施を挟み、2007年以降は現在の1700m戦となっている。南関東における重賞格付けはS2。
【東京湾カップ・検討のポイント】
連勝中の馬が2頭出走する。人気はクラウンカップを勝ったシシュフォスと目されるが、マサノロイヤルも今回と同舞台の船橋1700m戦を連勝しており、この2強対決は注目に値する。この2頭に割って入る第3の馬探しもポイントとなりそうだ。
【東京湾カップ・出走馬概要】
シシュフォス
アポロソニック産駒。前走のクラウンカップでの勝利が初めての重賞挑戦でいきなりのタイトル獲得だった。船橋所属で2走前に今回の1700m戦を勝っており、鞍上も森泰斗騎手ということで死角は少ない。唯一の不安は斤量が3キロ増える点ではないだろうか。
マサノロイヤル
トウケイヘイロー産駒。母センターアンジェロは、2003年にJRAのフローラSで3着、オークスで5着に入った実績を持つ。前述の通り、船橋1700m戦を連勝中。重賞で相手は強化されるが、この距離・コースでの持ち時計はシシュフォスとほぼ変わらないだけに、格下だと決めつけるべきではない。鞍上の木間塚龍馬騎手にとっては、初めての重賞タイトル獲得に向けてビッグチャンスとなりそうだ。
アムクラージュ
ホッコータルマエ産駒。昨年8月の浦和・ルーキーズサマーカップを勝っている。その後、馬券圏内から外れていたが、前走のクラウンカップで2着に入り、復調の兆しを見せた。
その前走での着差は1馬身1/2(0秒3差)。先に抜け出したシシュフォスを捕まえ切れなかった感もあるだけに、100mでも前走から距離が延びるのは好材料だろう。今回も手綱を取る御神本訓史騎手が前走の敗因を踏まえてどんなレースぶりを見せるのか、注目したい。
上記3頭以外では、今回もハナを切ると思われるツキシロに注目したい。ペース次第では残り目も十分に期待できそうだ。同型馬コルベットにも同じ話が当てはまりそうで、この2頭が前で折り合うようだと、波乱の決着も十分に考えられる。もし流れが速くなった場合は、マコトロクサノホコに浮上の可能性があり、穴党ファンは押さえておきたいところだろう。