２ヵ月前のマイルチャンピオンシップ南部杯で雌雄を決した、トランセンドとエスポワールシチーが再び激突。ともに間に１走をはさみ、(16)トランセンドは敗れ、(６)エスポワールシチーは圧勝。そういった過程もあって、今回は南部杯よりも接近したオッズ、ＪＣダートは最高潮の盛り上がりを見せることになりそうだ。

両馬ともに前で競馬をするタイプで、レースの展開は間違いなくこの２頭が中心となるだろう。期待されるのは、２頭が逃げの状態、ずっと馬体を合わせて４コーナーまで進み、そこから２頭でさらに後続を突き放すような展開。他の１４頭は追走するだけのレースになるのか、それとも……？

さて、圧倒的な人気を集める２頭が互いにガツガツいけばオーバーペースになる可能性も考えられる。しかし前年の両馬ならともかく、今は大人の風格、ともにハナにこだわらず２番手で競馬ができるようになった。出たナリで自然にハナに立つのならともかく、むしろ両陣営はダートで５走連続で逃げている(15)トウショウフリーク辺りが逃げることを望んでいるのではないだろうか？

特にマイルチャンピオンシップ南部杯で逃げて失速した(６)エスポワールシチーの陣営は、それを望んでいそうだ。(15)トウショウフリークは前走、みやこＳでアッサリと交わした逃げ馬。それと同じような展開、競馬を望んでいると思われる。

ただ、そこで問題となってくるのが(16)トランセンドの存在。１６００ｍのマイルチャンピオンシップ南部杯ではエスポワールシチーのペースが速すぎて直線入り口で並びかけることができなかったが （本当はそういう競馬がやりたかったらしい） 、 「(15)トウショウフリークが逃げる１８００ｍのペース」 ならそれは可能。大外１６番枠に入った今回は、２番手(６)エスポワールシチーを執拗にマークすることになるはずだ。

みやこＳでは単騎２番手で楽な競馬ができたエスポワールシチーだが、自らハナに立つでもなく(15)トウショウフリークのペースに合わせていては(16)トランセンドのマークを振り切ることは出来ない。そして、その時にこそ問題となってくるのが「瞬６平３消３」という(６)エスポワールシチーのラップギア適性値。基本的に瞬発力の馬。キツい競馬になると、今までにない大敗の可能性もでてくるはずだ。そうなると、あとは(16)トランセンドの独壇場か。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。
※適性値（ラップギア）や能力値（瞬発指数）について
http://lapgear.net/