予想されるベストの適性は「６４０」で、瞬発戦を想定。
脚質的には差し馬が９０％優勢。

逃げるとすれば(10)ピカレスクコートだろうが、近走差して結果を出している馬だけにこ
こも控えるか。そうなると逃げ馬不在の様相になるのだが、ここはフルゲート18頭立ての
マイル戦。そう極端なスローにはならないと思う。前半３ハロン35秒５～８ぐらいを想定。

ペースで気になる馬は、(７)エアシェイディ。この馬は前半の流れが楽なレースでは８戦
【６-２-０-０】という成績に対し、前半の流れが速いと自身も後方からの競馬となってし
まい、11戦【０-４-２-５】。それは芝2200ｍの2006オールカマーでも同じだった（５着）。
この１年陣営が何を思ってマイルを中心に使っているのかは分らないが、前半３ハロン35
秒８想定ならまだ速い。恐らく苦手とする流れだろう。

近年富士Ｓの平均的なラップギアは「▼４　▼４　△７」といったところ。近走これに類似
する流れで勝った馬をピックアップすると、下記の３頭が浮上する。
(４)マイネルシーガル「▼４ ▼３ △１」３歳オープン
(10)ピカレスクコート「▼５ ▼３ △５」古馬１６００万下
(13)コイウタ　　　　「▼４ －－ △７」ヴィクトリアマイル

(13)コイウタは牝馬Ｇ１の勝ち馬だが、実はその前走・ダービー卿ＣＴで(13)コイウタを
難なく退けたのが(10)ピカレスクコート。ダービー卿ＣＴ自体は「△１ △１ △４」、マイル
戦としては特殊な消耗レースだったのだが、このレースを見る限り基礎能力は(10)ピカレ
スクコートのほうが上ではないかと思われる。

３歳世代が強ければ(４)マイネルシーガルが脅威なのだろうが、翌日の菊花賞を考えても
現３歳世代にそれほどの脅威は感じない。(18)シンボリグランは、ここを突き抜けるには
少々瞬発力が不足している印象で、勝つまでは難しいかと。

…となるとやはり狙いは(10)ピカレスクコート。京王杯ＳＣ（芝1400ｍ・Ｇ２）２番人気
18着で一気に株を下げてしまったが、そこは同馬の経験したことのない最速のペースだっ
た（前半３ハロン34秒１）。やはり好走経験のない1400ｍは短すぎたと考えるのが妥当で
あり、そう考えるなら1600ｍもギリギリかも知れないが、ここは逃げ馬不在の様相。前半
３ハロン35秒５～８想定なら十分に守備範囲内と思う。

※　適性値の３数字はラップタイムから考えられる適性を「瞬発、平坦、消耗戦」に分け
　　て数値化したもの。数の大きいものが良いわけではなく、あくまで適性のバランスの
みを表す。能力値は、ラップタイムから考えられる基礎能力を数値化したもの（瞬発指数）。

※「▼４ ▼４ △７」等の意味については、「競馬最強の法則」誌で詳しく説明しています。
http://www.kk-bestsellers.com/magazine/saikyo/index.htm