PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にペイシャルアス(7.7pt)、リュウノユキナ(7.3pt)、リンシャンカイホウ、タイセイプライド(ともに6.3pt)、ラストプリマドンナ(4.7pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、原則として本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　 また、競走馬はデビューから5戦目くらいまでは上昇するものであり、キャリアの浅い時点で能力値上位にランクインできている馬は素質が高い馬。逆にキャリアが豊富なのに、能力値上位にランクインできていない馬は、頭打ち状態と考えていいでしょう。

　よって、◎には、デビュー2戦ながら、能力値5位にランクインの(15)ラストプリマドンナを推します。この馬は、新馬戦では2着に敗れたもののデビュー2戦目の前走では3着以下を6馬身4分の3差突き放しての勝利。前走は未勝利クラスでは容易にマークでいないレベルの指数での勝利でした(ペイシャルアスの前走やリンシャンカイホウの前走と同等)。特に2歳戦は成長比べの側面があるだけに、底を見せていない点を評価しての本命です。

　○は、デビュー2戦目でオープンのダリア賞を制した素質馬(12)タイセイプライド。ダリア賞は、上位馬がその後の活躍が見せられていないことから低レベル説が流れています。しかし、2着馬は連闘策でダリア賞を激走し、その後ダート路線へと向かったもの。また、3着馬はその後長い距離を使っているので、結果が出せていなくても当然でしょう。その実、ダリア賞の指数はペイシャルアスが勝ったカンナＳと同等のものがあるので、休養明けをひと叩きされての今回は巻き返しを期待しました。

　▲は、デビューから上昇一途で前走ではカンナＳで2着の(9)リンシャンカイホウ。前走ではペイシャルアスに先着を許しましたが、同馬は逃げたこの馬を目標に、最短距離を上手く立ち回ったもの。レース内容が良かったのは、リンシャンカイホウのほうだけに、この馬のほうを評価しました。この馬はまだキャリア3戦。大きな上積みもあるでしょう。

　以下特注馬として、前走の新馬戦が逃げて完勝、指数も新馬戦としては上々の(6)ニシノアスカ。あとは△にダ1800ｍでデビューして結果が出せなかったものの、芝の短距離戦に転向し、スピードを生かす競馬で良さが出た(10)メイケイダイハード。この2頭はキャリアが浅いので、大きな成長力が期待できるでしょう。他では、函館2歳Ｓで勝ち馬と0.3秒差(5着)の実績があり、再びスプリント戦に戻って一考したい(7)パッセ。