競馬ニュース > 記事
2017年に京浜盃を優勝したヒガシウィルウィンはその後、東京ダービー、ジャパンダートダービーを連覇。羽田盃と同距離の雲取賞は羽田盃に繋がることが多いが、このレースは特に東京ダービーに繋がる羽田盃トライアルとして定着していた。しかし、今年から中央と交流のJpn2として実施される。
このレースは羽田盃を目指す中央馬にとって、最後の羽田盃トライアルとなるが、ここで危惧していた問題が発生した。地方のトップクラスは中央馬と対戦する交流戦を避け、地方馬限定の羽田盃トライアル、ネクストスター東日本に出走して羽田盃の出走権を獲得するという構図だ。先週の同レースには、1月に行われた南関東の重賞、ニューイヤーCの上位馬が揃って出走していた。
雲取賞ですでに羽田盃出走権を手にしたサントノーレのような地方のトップクラスがここに出走することはあっても、まだ出走権を手にしていない地方トップクラスの馬がここに出走してくるのは稀だろう。手強い中央馬と戦って、惜しくも羽田盃出走権を手に出来なかったのでは目もあてられない。また、本番を前に消耗度の高いレースを強いられ、本番では余力が残っていないという自体を避けるという目的もある。この傾向はJRAで羽田盃トライアルが創設されない限り、続くと見ている。
よって、ここは中央馬が中心。特にリステッド競走のヒヤシンスSで2着、3着に敗れ、賞金不足でここに出走してくる中央馬は注意したい。また、同年のJpn3・ブルーバードカップを優勝しても、羽田盃の出走権を手にできるのは、地方馬のみ。中央馬が優勝した場合には、レース間隔が短い雲取賞よりもここに出走して羽田盃出走を目指すことになるのでそれらも要注意だ。
また、地方馬にチャンスがあるとすれば雲取賞で3着以内の馬か昨年の三冠馬ミックファイアのような無敗の上がり馬ということになってくるだろう。中央からの移籍組もあわせて無敗の地方所属馬は警戒しておきたい。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・同年のリステッド競走ヒヤシンスSで3着以内の馬。
・ブルーバードカップの勝ち馬。
●穴馬候補
・同年の雲取賞で3着以内の地方馬。
・無敗の地方馬。