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米大リーグ、ヒューストン・アストロズの中軸打者であるアレックス・ブレグマン内野手(29)が所有する2歳馬ノーネイメッツ(牡、アメリカ=ジョージ・ウィーバー厩舎、父ノーネイネヴァー)が、イギリス王室主催のロイヤルアスコット開催3日目(22日)に行われるノーフォークステークス(2歳、GⅡ、芝・直線5ハロン)に、ランフランコ・デットーリ騎手(52)とのコンビで出走することが分かった。
ノーネイメッツは、5月13日にアメリカ・ガルフストリームパーク競馬場で行われたデビュー戦のロイヤルパームジュベナイルSで1着となり、ロイヤルアスコット開催への出走権と旅費の補助(2万5000ドル)を獲得。過去にもロイヤルアスコット開催の2歳戦や短距離重賞ではアメリカ調教馬が好成績を残してきた経緯があり、陣営は前向きに出走への準備を整えてきた。遠征を間近に控えたウィーバー調教師がメディアに対してデットーリ騎手の起用を発表。僚馬で同じくロイヤルアスコット開催への出走を目指すクリムゾンアドヴォケート(牝2歳)とともに、名誉ある王室開催に参戦する意向を表明した。
ブレグマンは2016年にメジャーデビューを果たし、17年にはワールドシリーズ第5戦でサヨナラ打を放つなど、球団初の世界一に貢献。18年にオールスターで決勝本塁打を放ってMVPに輝くと、19年にはシーズン41本塁打を記録し、ワールドシリーズでも満塁弾を放って存在感を示した。選手として活躍する一方、「ブレグマン・ファミリー・レーシング」という名称で昨年から競走馬を所有。これまで所有馬は3勝を挙げている。メジャーの強打者と、今シーズン限りでの引退を表明しているレジェンド騎手のタッグは、エリザベス女王の崩御から初めて行われる王室開催に明るい話題を提供しそうだ。