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凱旋門賞に出走するタイトルホルダーが、シャンティイ調教場のリヨン坂路で調整を行った。現地での環境にも順応をみせ、日本競馬界の悲願成就へ着々と態勢を整えている。
日本馬の総大将タイトルホルダーは現地での環境にもなじみ、順調な調整ぶり。威風堂々たるたたずまいをみせ、栗田調教師が目を細める。
「最初は戸惑うというか、走りたい気持ちばかり出ていましたが、気持ちと体がマッチしてきました。日に日に、落ち着いています」
この日はシャンティイ調教場のリヨン坂路を伸びやかに駆け上がった。「休み明けでも落ち着いて走っていました」と見守った指揮官も納得の表情。16日に現地に到着した当初は環境の変化に戸惑いもみせたが、そこはGⅠ3勝馬。陣営の思った以上に対応力を見せている。
「日本では、あまり寝たり、カイバにがっついたりするタイプじゃないんですが、よく寝るし、カイバをつけるとすぐ食べてくれる。オンオフがしっかりできています」
現地で滞在している小林厩舎のスケジュールに合わせての調整。その中でも、1頭だけで運動するなど追加の負荷もかけ、調整を工夫している。調教でも心拍数や走行スピードを測り、「乗り手の感触や自分の見立てが一番ですが、指数をみても美浦と変わらない調整ができています」と胸を張った。
26日に横山和騎手が現地に到着。27日は調教師とともに、最終追い切りを行う調教場を確認する。調整に抜かりはない。世界制覇に向け、視界は良好だ。