夏競馬の中軸、真夏の頂上決戦となるＧ２・札幌記念。Ｇ２に格付けされて以降の過去２０年で、ゴールドシップやモーリスなど、延べ３９頭のＧ１ホースが出走しているレースだが、今年は２００７年以来、１０年ぶりにＧ１ホースが出走しない札幌記念ということになった。

人気の(３)ヤマカツエースは昨年の有馬記念で◎を打った馬（８番人気４着）。その時は「本気ですか？」みたいな感じのコメントもいただいたのだが、その有馬記念の内容、今年に入っての金鯱賞（Ｇ２）勝ちと大阪杯（Ｇ１）３着を見るに、有馬記念での◎は間違いではなかったと……いや、４着なら言い訳なしに間違いか。

ともかく、その有馬記念予想本文に書いたとおり、みんなが思っている以上に強い馬、同父のラブリーデイを髣髴とさせる成長力を見せていた。ただ、【瞬３平４消１】のラップギア適性値が示すとおり、Ｇ１では絶対的に瞬発力不足。Ｇ２では自力で押しきれても、やはりＧ１では厳しいかなと、考えさせられた前走の大阪杯だった。それだけに、早々に照準を札幌記念に合わせてきたのは間違いではなさそう。このコースなら瞬発力不足も補える。

しかし、それを承知で、それでも狙いたいのは(13)エアスピネルのほう。だってマイラーだとは微塵も思っていないこの馬が、久々に適距離を使ってきたのだから。(13)エアスピネルのラップギア適性値は【瞬４平１消０】。これがマイラーであるはずはない。