今年の京都記念には前年（２０１３年）の勝ち馬(10)トーセンラーと、２０１２年の勝ち馬(１)トレイルブレイザー、それに２０１１年の勝ち馬(12)トゥザグローリーが出走。前走を勝った(10)トーセンラーはともかく、(12)トゥザグローリーと(１)トレイルブレイザーはまったくの人気薄。両馬ともに◎を打っていた馬であるだけに、それを無視せざるを得ない現状が悲しくもある。

今年このレースの目玉は、何といっても(３)ジェンティルドンナだろう。２年連続のジャパンカップ勝ち馬、前年の今頃はオルフェーヴル、ゴールドシップと並んで３強と称されていた馬だし、オルフェーヴルが引退し、ゴールドシップが評価を落とした現状、この馬が現役最強に位置しているのかも知れない。現役最強論にはウインバリアシオンやキズナ、エピファネイアの名前も出てくるのだろうが、ＪＣ２勝のタイトルには太刀打ちできまい。

ただ、この京都記念は逃げ馬不在の少頭数で、スローになることが濃厚。(３)ジェンティルドンナにしても(10)トーセンラーにしても、スローペースが得意な馬とは思えないだけに、このオッズではためらってしまう部分もある。とくに(３)ジェンティルドンナ、近走の先行ぶりを見るに、この馬が逃げることになってしまうのではないか？

この京都記念は過去二十余年を見ても逃げ馬が連対した例は１度もない。どの馬か逃げるにしても出来るだけスローに落としての逃げになると思うのだが、(３)ジェンティルドンナも(10)トーセンラーも、スローでの切れ味を生かすタイプではないということだ。

ラップギア適性値「瞬５平２消１」の(10)トーセンラーにしても、前走マイルチャンピオンシップの勝ち方を見るに、ハイペースでズドンと来る馬にしか見えてこない。(３)ジェンティルドンナと違い、こちらは逃げる可能性の薄い馬。オッズとの兼ね合いという面もあるのだが。

たとえば(５)ラキシスなんかは(３)ジェンティルドンナと同様に逃げる形になってしまう可能性が低くない馬なのだが、オッズを考慮するなら狙うべきはこちらのほうかと思える。この馬は新馬、５００万下、１０００万下と３勝のラップが３つとも優秀。それに加えて前走のエリザベス女王杯も、敗れたとはいえ
12.6-11.3-12.8-12.9-13.1-13.5-13.2-12.7-11.7-11.6-11.2
このラップで先行して２着なら、差して勝ったメイショウマンボと互角と言えるほどの内容。仮にメイショウマンボがここに出ていたとしたら、(３)ジェンティルドンナには及ばないとしても、(10)トーセンラーより人気になっていたはず。それぐらいの期待を込めている。

てゆうか(３)ジェンティルドンナ。昨秋は負け続けてもＧ１で単勝２．４倍、２．０倍、２．１倍だった馬が、Ｇ２京都記念の前日最終１．９倍とは、どういうことだろう。ジャパンカップを勝って、相手大幅弱化の少頭数なら単勝１．３倍もしくは１．２倍が妥当ではないかと思うのだが。



※印や金額は発走の約１時間前に確定。それまでは変更の可能性があります。