コラム完全版!!
☆☆☆☆☆
　　　　　
～～～～～『くりーくの中間調教チェック　２０１９　有馬記念【完全版】※最終追い切り評価コメントあり。。　』～～～

こんにちは、くりーくです。このコラムでは、今週行われる重賞競走の中間の調教内容を中心に分析してご紹介します。私の予想の基幹部分でもある調教分析術を是非あなたの予想にお役立て下さい。
今回からはシンプルに前走からの中間の調整内容（評価はAＡ～Ｆ）を中心に各馬コメントをしていきたいと思います。


１２月２２日（日）、中山１１Ｒ　第６４回　有馬記念（３歳以上ＧＩ・芝２５００ｍ）

【登録頭数：１９頭】（フルゲート：１６頭）

【ファン投票上位馬】

⑨アーモンドアイ＜Ｂ＞（中７週）
これまでのアーモンドアイなら熱発があった時点で大事を取って放牧に出して来年に備えるというイメージがあったが今回は何か様子が違う。熱発と言っても普段どれぐらいの体温の差があるのかは関係者にしか分からないが1日休んですぐに乗り出している時点で大したことではないと言える。それよりも有馬記念にファン投票1位で出走させることができる喜びが国枝調教師からのコメントに表れているので最初から香港Ｃではなく有馬記念を使いたかったのかもしれない。
＜1週前追い切り＞
南Ｗ併せ馬の内。力強い走りで好時計で先着。気になるところはやや重心が高めな感じに見えた。
＜最終追い切りＡ＞
南Ｗ併せ馬の内。霧のなか見えにくい映像だったが直線突き放して伸び脚抜群。近走の追い切りのなかでは一番良い動きに見えた。


⑥リスグラシュー＜Ｃ＞（中７週）
海外遠征帰りということで宝塚記念の前と同じような状況で調教内容もその時とほぼ同じ内容。動きに関しては抜群に良い感じには見えないが引退レースになるのでビッシリ仕上げてきてはいる感じあり。
＜1週前追い切り＞
坂路で併せ馬。一杯に追われて好時計で先着も終い体が起き気味で宝塚記念の1週前のように前に伸びる感じがなかった。
＜最終追い切りＣ＞
坂路単走。併走相手の手応えと比べると伸び脚イマイチ。


⑪キセキ＜Ｃ＞（中10週）
海外遠征後のレースとなるが1ヶ月前の早い時期から時計を出し始めていて乗り込み量はかなり多く勢いはある。昨年のジャパンカップ時のような調教の動きになってくれば理想的だが。
＜2週前追い切り＞
ＣＷ単走。首が上がり気味で終いの伸び脚甘く力強さがない。
＜1週前追い切り＞
ＣＷ単走。勢いよく直線に向いてくるがここでも重心が上がってしまうため前に伸びきれず。
＜最終追い切りＣ＞
ＣＷ単走。強めに追われているが良い時のように脚が前に伸びず力強さもない。


⑩サートゥルナーリア＜ＡＡ＞（中７週）
この馬も早い段階から有馬記念出走を表明して1ヶ月前からトレセンで調整されてきた馬。2週前の段階でかなり良い動きで1週前には秋に入って初めての併せ馬。スミヨン騎手騎乗で折り合いもついて1週前の段階でほぼ仕上がっている感じで状態だけならこれまでで一番。
＜2週前追い切り＞
ＣＷ単走。フラフラしたところはあるが走りに勢いがあり力強い伸び脚。
＜1週前追い切り＞
ＣＷ3頭併せの内。スミヨン騎手騎乗で折り合いもついて終い持ったまま楽に突き放す。
＜最終追い切りＡ＞
坂路単走。ほぼ馬なりも重心の低い走りで走る気持ちがかなり乗っていて伸び脚も良い。


⑤フィエールマン＜Ｄ＞（中10週）
凱旋門賞帰りのレース。もともと間隔を空けて使ってきている馬で1週前は強めに追われるが今回はこの馬にしたら控えめな内容でまだ疲れが少し残っているのかもしれない。
＜2週前追い切り＞
南Ｗ3頭併せの中。押さえたまま直線に向くと楽に先着。疲れを感じさせない動き。
＜1週前追い切り＞
南Ｗ併せ馬の内。今週も折り合い重視の控えめな追い切りで併走相手の手応えと比べると物足りない走り。
＜最終追い切りＤ＞
南Ｗ併せ馬の内。良い時のような押さえきれないくらいの手応えがなく直線先着も全体的に動きが重い。


⑦ワールドプレミア＜Ｄ＞（中８週）
菊花賞時の調教の動きはかなり良く見えたがこの中間は早めに乗り込んでいる割に2週前、1週前と動きはモタモタしていて物足りない動き。うるさいところのある馬で関東への長距離輸送も初めてで克服しなくてはならないところが多い。
＜2週前追い切り＞
ＣＷ併せ馬の外。追われて最後何とか先着。動きに力強さはない。
＜1週前追い切り＞
ＣＷ3頭併せの内。ジョッキー騎乗で直線追われるも伸び脚イマイチで伸びきれず。
＜最終追い切りＣ＞
坂路単走。輸送を考慮して馬なりでの調整も重い感じの走りで伸び脚イマイチ。


②スワーヴリチャード＜ＡＡ＞（中３週）
この中間も坂路での調整。ジャパンカップから中3週となるが坂路での動きを見ると前走時よりも良いくらいで叩き3戦目でさらに上積みがありそう。
＜2週前追い切り＞
坂路単走。レース後からそれほど間もないので軽めの調整も気分よく軽快な走り。
＜1週前追い切り＞
坂路で併せ馬。まだ多少右にモタれる面を見せるが楽に併走相手を置き去りにして動きは前走時以上でジョッキーとの折り合いも抜群に良い。
＜最終追い切りＢ＞
坂路単走。押さえきれないくらいの手応えで気合い乗り抜群。先週強く追っていて輸送もあるのでこれで十分ももう少しリラックスして走らせたかった。


⑧レイデオロ＜Ｅ＞（中３週）
映像なし。前走後短期放牧に出て期限ギリギリにトレセンへ戻ってきた。これまでゆったりとした間隔で使われてきた馬で1週前に速い時計を出せていない時点で状態が良いとは感じられない。
＜最終追い切りＣ＞
南Ｗ3頭併せの外。コンビを組む三浦皇成騎手騎乗で追い切られるも前半押さえるのに苦労する感じ。直線はスッと伸びる。年齢を重なったとは言え乗り難しい馬でテン乗りはプラス材料にはなない。


⑬アルアイン＜Ｂ＞（中４週）
この秋は2戦とも追い切りの動きが物足りなかったがこの中間1週前の追い切りでは終いしっかり伸びてここ2戦よりは動きが良かった。
＜1週前追い切り＞
坂路で併せ馬。終いしっかり伸びて先着。
＜最終追い切りＣ＞
坂路で併せ馬。走りやすい馬場の時間帯の割に終いの伸び脚がもうひと伸びほしい感じ。


⑯シュヴァルグラン＜Ｄ＞（中３週）
昨年は◎にしたくらい1週前の追い切りの動きが良かった馬だが今年は併走相手が違うので比較はできないが走りに迫力がなく物足りない。
＜2週前追い切り＞
坂路単走。軽めの調整も力強さがない。
＜1週前追い切り＞
ＣＷ併せ馬の内。有馬記念に出走するエタリオウと併せて突き放される。
＜最終追い切りＥ＞
ＣＷ3頭併せの中。昨年のような追い切りでガラッと良くなった動きが見られず外の併走馬の手応えと比べても伸びきれていない。


（以下、賞金上位馬）

×ウインブライト※出走回避の予定。

⑮アエロリット＜Ａ＞（中７週）
この秋2戦とも競馬場で馬を観たがパドックではかなり良く見えて状態も良かったと思う。今回、中7週と間隔に余裕もあり調教の動きを見ても状態の良さがそのまま維持できている感じ。
＜2週前追い切り＞
南Ｗ単走。控えめな内容も動きに力強さあり。
＜1週前追い切り＞
南Ｗ単走。折り合いもついてリラックスした走り力強さもあって好調キープ。
＜最終追い切りＡ＞
坂路単走。追い切る馬が多く内を回ったが脚捌きの綺麗なフォームで力強い走り。


⑫クロコスミア＜Ｄ＞（中５週）
この馬も早めに参戦表明した馬だが坂路で乗り込まれている割に時計は物足りない。
＜1週前追い切り＞
坂路単走。勢いよく駆け上がってきた割に終いは息切れした感じ。
＜最終追い切りＤ＞
坂路単走。牝馬で輸送もあるのでゆったりと馬なりでの調整が理想的も力みがある走りで走りの割に伸びきれていない。


④スティッフェリオ＜Ｃ＞（中７週）
この中間も坂路での調整。時計的にはいつもとそれほど変わらないがガラッと良くなっている感じもない。
＜1週前追い切り＞
坂路で併せ馬。素軽い動きも力強さに欠ける走りでもうひと伸びほしい。
＜最終追い切りＢ＞
坂路で併せ馬。終いしっかり先着して先週よりも伸び脚良い。


⑭ヴェロックス＜Ｃ＞（中８週）
この中間は2週前、1週前と強めに追われて乗り込み量は豊富。走りを見ると首が高く全身を使った走りではない点が気になる。
＜2週前追い切り＞
ＣＷ単走。ゆったりした走りも首が上がるときがあってやや物足りない走り。
＜1週前追い切り＞
ＣＷ3頭併せの内。直線追われると一気に突き放すが首を使わない走りでやや硬さがあり。
＜最終追い切りＣ＞
ＣＷ単走。前に伸びる走りではあるが首が上がり気味で走りのバランスが悪い。


③エタリオウ＜Ｂ＞（中３週）
この中間も疲れはない感じで1週前の追い切りの動きがかなり良く見えて変わり身がありそう。
＜1週前追い切り＞
ＣＷ併せ馬の外。手応えに余裕があり前走時からの変り身がある動き。
＜最終追い切りＤ＞
ＣＷ3頭併せの内。今週は手応えもイマイチで伸びる感じがい走り。


（以下、除外対象）

➀スカーレットカラー＜Ｄ＞（中５週）
映像なし。ＣＷでは時計の出る馬だが1週前の追い切りでは終いに時計がかかっておりちょっと物足りない。
＜最終追い切りＢ＞
ＣＷ単走。やや首が高い走りも時計はこれぐらい普通に出る馬でリラックスしていて良い感じの仕上がり。


×クレッシェンドラヴ＜Ｂ＞（中５週）
乗り込み豊富。2週前に強め、1週前に馬なりで先着と順調な調整内容。
＜1週前追い切り＞
南Ｗ併せ馬の内。ゆったりとした走りで力強さあり。前走時のようなセカセカした感じがないのは良い。
＜最終追い切りＢ＞
南Ｗ単走。気合いも乗って走りも力強い。


×ヴァイスブリッツ＜Ｂ＞（3ヶ月）
休み明けも坂路、南Ｗでかなり良い時計が出ていて仕上りは良さそう。
＜1週前追い切り＞
南Ｗ併せ馬の外。楽な手応えで余裕の先着。時計も優秀で自己条件なら好勝負。
＜最終追い切り＞
映像なし。霧で時計も計測できぞず。


今回は有馬記念編でした。
ＪＲＡのＣＭに『夢の第11レース』という作品があります。
（https://youtu.be/kcv3D26GjWA）
（https://weekendmemories.jp/last1haron.html）
過去の名馬たちが同じレースに出走していたらどんなレースになっていたのだろうかと言う内容。走っている時代が違えば対決することはありませんが同じ時代に走っているのに対決できないというのは競馬ファンにとっては悲しいこと。結果が分からないから夢が膨らむということもありますが今考えられる最高の対決も来年ならまだ可能なのでぜひヨーロッパと日本で観てみたいものです。『アーモンドアイＶＳエネイブル』この2頭が同じレースで走るようなことがあれば世界中が注目する夢の対決となるでしょう。
そして今週行われる有馬記念はファン投票によって出走馬の順番が決まるレースです。投票用紙には『あなたが第64回有馬記念に出走させたいと思うＪＲＡ所属の現役競走馬（3歳以上）を１～１０頭まで選んで投票して下さい』と書かれています。近年は2週前に行われる香港国際競走に向かう馬も多くファン投票上位馬（1位から10位のうち8頭が出走予定）がこれだけ揃うのは珍しいのではないかと思います。日本の競馬は競馬ファンの馬券の売り上げで成り立っています。香港カップに出走する予定で有馬記念には出走しない予定だったアーモンドアイに10万9885票というたくさんの人たちが投票して1位獲得するほど日本の競馬ファンは有馬記念で走ってほしいと願っていたのです。理由はどうであれアーモンドアイが出走することになって今年の有馬記念は本当の『夢の第11レース』となりそうです。どの馬が勝っても夢の第11レースは記憶に残るレースになりそうです。皆さんも競馬場、ウインズ、テレビなどいろんな場所で有馬記念を楽しんでください。
それでは次回ホープフルS編（予定）でお会いしましょう。
～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～～
◇中山のメインは有馬記念。今年の◎は⑩サートゥルナーリア。天皇賞（秋）ではレース前に若い面を出してしまいレースでもアーモンドアイを負かしに行って力んでしまい跳ね返されてしまいました。それでも勝つ時には圧倒的な強さを見せる馬で能力でアーモンドアイを負かすことができるのはこの馬くらいだと思います。前走後は早い段階で有馬記念出走を目標に調整されてきており調教内容も抜群に良く状態に関したらこのメンバーではいちばん順調で状態が良いと言っても良いくらい。鞍上のスミヨン騎手も2回目の騎乗になりますし得意の中山競馬場に舞台も変わるので来年以降日本の競馬を背負っていく若い世代のこの馬がこの豪華なメンバーを相手に№１の走りを見せてくれると思います。◯はこの秋はとにかく調子の良い⑮アエロリット。先行する馬にとってこの枠は不利になりますが逆にこのくらいの枠だと距離の不安もあるので無理して逃げるよりは好位を取りに行く競馬になると思います。中山は3回走ってすべて2着と大崩れしたことがありませんので引退レースをここに持ってきただけの走りを見せてくれそうです。▲はまともに走れば一番強い⑨アーモンドアイ。あれこれ考える前にシンプルに一番強い馬に一番上手な騎手が騎乗するので外す理由はありませんが多頭数でかなりメンバーも強力でトリッキーなコースでの競馬になるのでスムーズに競馬ができるかどうかがいちばんのポイントになると思いますが。それがクリアできれば力の違いを見せてくれると思います。△は②スワーヴリチャード。ジャパンカップ後の状態が気になっていましたが1週前の追い切りでは前走時よりも良くなっているのではないかと思う走りで前走の疲れはなさそうです。ただ今週の追い切りがジョッキーの判断とは言うものの軽すぎた感じでその辺が悪い方に出なければ良いと思いますし枠も絶好の内枠偶数番で運も味方にＧ１連勝があってもおかしくないかもしれません。以上の4頭が中心になりますが以下×印の馬たちも状態の良さで馬券圏内にくる可能性もあり押さえて起きたいと思います。

◇ご購入ありがとうございます。あなたの馬券が当たりますように!!(*^^)v(^.^)/~~~(*^^)vvvvvvv<<<<<<<