PP指数の各馬の(前走指数＋前々走指数＋近5走の最高指数)÷3で算出した『能力値』は、高い順にスピリットソウル(1.7pt)、ペガーズ(0.7pt)、ゲイルバローズ(-1.3pt)、ガルトマーン、ハートクレスト(-1.0pt)。能力値は競走馬の能力と勢いを示すものであり、基本的に本命馬は、能力値5位の中から選出するというスタイルで予想を行っています。

　また、競走馬はデビューから5戦目くらいまでは上昇するものであり、キャリアの浅い時点で能力値上位にランクインできている馬は素質が高い馬。逆にキャリアが豊富なのに、能力値上位にランクインできていない馬は、頭打ち状態と考えていいでしょう。よって、キャリアが5戦目くらいまでの馬ならば、今回での伸びシロを考慮の上で、能力値5位以内でなくても本命にする場合があります。

　しかし、ここはデビューから善戦続きで能力値1位の(7)スピリットソウルを◎に推します。今回初芝の馬やデビュー戦の馬がとても多い一戦ですが、対芝路線組で見れば相手に恵まれた一戦。この馬が善戦続きなのは、先行できないのが理由のひとつですが、この時期の未勝利戦になると、騎手が勝たせようとしてペースが上がることが多いので、展開の後押しがありそうな気がしています。また、前にいる馬が捕らえられないパターンかもしれませんが、それでも連対確保はして来そうです。

　○は、キャリア2戦で能力値3位の(18)ゲイルバローズ。今回はデビュー3戦目。キャリアの浅い馬の上昇力を加味すれば、上位争いが濃厚です。今回、放牧で成長を促してからの出走となるのも好ましいです。

　▲は、キャリア2戦で能力値4位の(11)ハートクレスト。この馬も今回はデビュー3戦目。前走は前残りの流れを後方からレースを進めて、さらに4コーナーで進路を失って仕掛けが遅れたために8着に凡退しました。もう少し着順を挙げられていたはずの内容なので、巻き返しを期待します。

　以下特注馬として、アウォーディー、アムールブリエ、ラニの半妹(9)キエレ。この馬はきょうだいの活躍からダート馬としてのイメージがとても強いですが、前走で先行しているようになかなかスピードはあります。今回はあくまでも試金石ですが、この馬の父Distorted Humorは芝でも活躍馬を出しているのに、現時点で12番人気と人気がありません。一考の価値はあるでしょう。

　△に3走前の未勝利戦では4着と善戦した(17)メイショウラプター。近2走でダートの厳しい流れを経験し、地力強化が図れていれば、これまで以上のパフォーマンスで走れるでしょう。

　あとはキャリアが浅い馬の伸びシロを警戒の(12)ノルナゲスト。他では今回がデビュー戦組の中では、血統のバックボーンがあり、調教でも及第点の動きを見せている(4)タイセイレガシー。