夏に自信のあるマイラーが結集する「サマーマイルシリーズ」の初戦が７月の中京記念（ハンデ戦）で、今年もチンチロリンの賽の目のような偶発的な決着となった。ハナを主張したカオスモスが２ハロン目から最後まで息の次げない１１秒台のきついペースで引っ張り、最後方に並んでいたガリバルディーとケントオーが直線一気ズブズブ１、３着（両馬とも上り最速３３秒６）。先行馬のなかで唯一２着に踏ん張ったピークトラム（３４秒４）の強心臓ぶりが目についた。この中京記念の２着から８着までの７頭と、最下位に失速した１頭の計８頭が第二弾関屋記念に駒を進めてきた。２着から６着までのタイム差がわずか０・２秒という、２度と同じ目は出そうにないチンチロのメンバーだ。このドングリコロコロに腐心するくらいなら、唯一絶対のGⅠマイル（NHK）覇者②クラリティスカイと、今春一気に頭角をあらわした上り馬⑦マジックタイム（絶好調！）の②⑦のカブ目２頭軸（総流し）で抜け目を狙う荒業も駆使できる。がしかし、虎穴に入らずんば…の蛮勇をふるい、名代の勝負師ヨコテンがふたたび賽を振る（中山牝馬Sのように？）愛しのメジロベイリー娘◎⑧アルマディヴァンにメイチ肩入れする（これで４度目）。GⅠ朝日杯３歳Sを奇跡的にぶち抜いた父譲りの、手に負えない気質の持ち主だが、そのヤンキーぶりが途轍もないビッグジョブの予感を募らせてやまない。夏の新潟の１マイルの芝で産声を上げたのではないかと思うほど季節と馬場と展開（新潟なら不問）のお膳立ては整っている。枠連④④（ゾロ目）とシッピン（④①）を飲み代に抑えての⑧単＆３連複。