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【ロジータ記念・レース概要】
1989年に南関東4冠(桜花賞、羽田盃、東京ダービー、東京王冠賞)の4冠を達成した、南関東・川崎所属の名牝ロジータの偉業を称えて、1990年に創設された3歳牝馬による重賞競走。川崎競馬場のダート2100m戦で争われ、2011年からは他地区所属馬も出走可能な地方全国交流競走となっている。南関東における重賞格付けはS1。
【ロジータ記念・検討のポイント】
格という点では、JRA所属馬相手の関東オークスで2着に入ったミスカッレーラが中心視妥当なところだが、今回は不安材料もある。使われてここを迎える組が、その優位性で逆転する可能性も念頭に置いて考えたい。
【ロジータ記念・出走馬概要】
ミスカッレーラ
最大の不安材料は、前述した関東オークスが行われたのは6月で、その当時から5ヶ月間、レースを使われていない点にある。南関東の競馬もJRAと同様に、調教技術の進歩などがあり、休養明けの馬が活躍する傾向にあるが、それでもライバルの中には順調にレースを使われながら、このレースに駒を進めている馬もいるだけに、比較観点では大いに悩まされる部分となりそうだ。引き続き、御神本訓史騎手が手綱を取る。
グラインドアウト
ミスカッレーラに対する不安を、より今回際立たせるのが、関東オークスで3着だったこの馬の戦歴にあるかもしれない。関東オークスの後、休養に入り、復帰したのが9月の佐賀・ロータスクラウン賞。当時は、馬体重15キロ増で出走し、6着に敗れ、単勝オッズ2.1倍の人気を大きく裏切る結果となっている。今回は、ひと叩きされ休み明けの不安は皆無。ミスカッレーラとの比較で信頼できるのはこの馬のほう、という考え方も成立する。引き続き、今回も高知の名手・赤岡修次騎手が川崎に駆け付けて騎乗する。
リケアマロン
金沢所属時は北日本新聞杯と加賀友禅賞を勝利し、石川優駿でも2着。岩手に移籍後も、ひまわり賞3着、オータムティアラ1着を挙げた。重賞3勝馬が南関東・大井に移籍し、その初戦として、南関東伝統の牝馬重賞である本競走に駒を進めてきた。順調に使われ続けている、という点ではこちらも逆転候補になりうる存在だ。鞍上は、これまで所属が変わっても手綱を取り続けてきた吉原寛人騎手が、ここも引き続き務める。そういう意味でも、要警戒の1頭となりそうだ。
上記3頭以外では、道営・ホッカイドウ競馬所属のポルラノーチェに注目したい。門別では5月のヒダカソウカップで2着、6月のフロイラインカップで1着、前走の10月・グランシャリオクイーンズで2着という実績馬でもある。初めての遠征、そして左回りコースを克服できれば、非常に怖い存在となりそうだ。