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JBCレディスクラシックは、ダート牝馬路線の頂点を決める一戦。今年で13年目と歴史が浅く、1800mばかりではなく、浦和1400mや金沢の1500mで行われることもあり、今年は佐賀1870mで行われる。距離以上に求められるのは、実績と順調さだ。
まず主力を紹介すると、前哨戦のレディスプレリュードや日本テレビ盃に出走しなかった馬だ。近2走ともレディスプレリュード以外の同年の1400~2000mのダートグレードか、JRAのダートのオープンやリステッドに出走して3着以内馬(着差2.0秒差以内)だった馬が活躍している。
それらの過去10年の成績は【3・2・1・0】。1着の該当馬は、2019年のヤマニンアンプリメ、2020年のファッショニスタ、2023年のアイコンテーラー。2着の該当馬は、2018年のラビットラン、2022年のグランブリッジ。3着の該当馬は、2021年のリネンファッションである。
また同年の牡馬相手のダートJpn2、G2以上で、5着以内(着差1.5秒差以内)だった馬も活躍。ただし、JBCクラシックの前哨戦である日本テレビ盃の好走馬は、前走が目標だった可能性が高いため、評価を下げたい。
前走の日本テレビ盃で3着以内ではないことが条件で、同年の牡馬相手のダートJpn2、G2以上で、5着以内(着差1.5秒差以内)だった馬に限れば、過去10年の成績は【2・0・2・0】である。
1着の該当馬は、2016年のホワイトフーガ、2018年のアンジュデジール。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2022年のショウナンナデシコ。遡れば2011年に前記に該当したミラクルレジェンド、ラヴェリータが、ワン、ツーを決め、2012年にも前記に該当のミラクルレジェンドが優勝している。
さらに前々走でスパーキングレディーカップ、ブリーダーズゴールドカップ、JRAのオープンかリステッド、3勝クラスを勝利し、前走のレディスプレリュードでも連対した馬も有力。過去10年の成績は、【2・0・4・0】となっている。
1着の該当馬は、2014年のサンビスタ、2016年のホワイトフーガ。3着の該当馬は、2015年のトロワボヌール、2019年のファッショニスタ、2020年のマルシュロレーヌ、2023年のアーテルアストレア。遡れば2013年に前記に該当したメーデイアも優勝している。
今度は穴馬候補を紹介しよう。それは前走のレディスプレリュードを中8週以上で凡退した馬だ。2017年の優勝馬ララベル(5番人気)、2018年の優勝馬アンジュデジールが(6番人気)と4着以下から巻き返している。ちなみにこれらの共通項は、同年のダートグレードで連対実績のあることだ。
さらにこのレースが1600m以下で行われた場合には、前走でそれよりも短い距離を使われていた馬が穴を開けている。2016年の2着馬レッツゴードンキ、3着馬トーセンセラヴィ、そして2013年の3着馬キモンレッドもこのパターン。キモンレッドこそ前走JRAオープンで3着と好走しており3番人気だったが、レッツゴードンキは5番人気、トーセンセラヴィは6番人気だった。
逆に距離が1800mだった場合には、前走でそれよりも長い距離を使われていた馬が穴馬候補となる。1800m戦はスピードで押し切れるような距離ではないために、前走で1600m以下のレースに出走していた馬は、1頭も馬券に絡んでいない。2017年に前走2100m戦を使われていたプリンシアコメータが4番人気で2着と好走したことが、この傾向を象徴している。
他では、芝のグレードレースで優勝実績のある今回が初ダートの馬だ。本来、初ダートの馬は不利だが、2016年にレッツゴードンキが穴を開けているように、そういうタイプはポテンシャルの高さで突破してくることがある。このパターンで人気がないようであれば、ヒモに加えて損はない。
まとめるとこうなる!
●本命候補
・近2走ともレディスプレリュード以外の同年の1400~2000mのダートグレードか、JRAのダートのオープンやリステッドに出走して3着以内馬(着差2.0秒差以内)だった馬。
・同年の牡馬相手のダートJpn2、G2以上で、5着以内(着差1.5秒差以内)だった馬(前走で日本テレビ盃に出走して3着以内だった馬を除く)
・同年のスパーキングレディーカップかブリーダーズゴールドカップのどちらかで優勝し、前走のレディスプレリュードでも連対した馬。
●穴馬候補
・前走のレディスプレリュードを中8週以上で凡退した馬(同年のダートグレードで連対実績があることが条件)
・JBCレディスクラシックが1600m以下の場合は、前走でそれ以下の短い距離を使われていた馬。
・JBCレディスクラシックが1800m以上の場合は、前走でそれ以上の長い距離を使われていた馬。
・芝のグレードレースを優勝した実績がある、今回が初ダートの馬。