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【カペラ賞・レース概要】
佐賀所属の2歳馬による重賞競走。佐賀競馬場のダート1800m戦で争われる。JRA認定競走にもなっている。
2013年に1750m戦で創設。翌2014年に1400m戦となったが、2017年に創設時の1750m戦に戻った。そして2018年からは現在の1800m戦で実施されている。昨年は今年の佐賀皐月賞と栄城賞の2冠を制したウルトラノホシが勝利している。
【カペラ賞・検討のポイント】
今年も3勝馬や、連勝中の2勝馬もいて、来年が楽しみな馬が揃った感はあるが、その中でも好内容でデビュー戦を勝利したルチルは血統面も含めて、最も魅力的な存在に映る。課題も多い今回こそが狙い目だろう。
【カペラ賞・出走馬概要】
ルチル
ロジャーバローズ産駒の牝馬で、真島元徳厩舎の管理馬。母がエアディケムと聞いてピンとくる地方競馬ファンも少なくないだろうが、半兄は道営・ホッカイドウ競馬所属で、2021年の北海優駿やダービーグランプリ、2022年の道営記念など重賞6勝を挙げているシルトプレである。地方競馬では、良血馬と表しても差し支えない馬だろう。6月にダート900m戦で行われたデビュー戦で、2着以下に7馬身差(1秒3差)をつけて圧勝し、その母系の優秀さを改めて証明した。今回は当時から少々レース間隔が空き、距離も大幅に延長されるなど課題も多いが、それらを素質で全てクリアしてしまう可能性も高く、目が離せない存在となりそうだ。デビュー戦と同様、山口勲騎手が手綱を取る。
ポリスヴィークル
モーニン産駒の牝馬で、北村欣也厩舎の管理馬。デビューから2連勝で挑んだ前走の九州ジュニアチャンピオンで2着に敗れ、初黒星を喫したが、既に重賞競走を経験して、連対している点は評価できる。前走まで手綱を取っていた山口勲騎手がルチルに騎乗するため、今回は川島拓騎手に乗り替わるが、このあたりがひとつ鍵を握りそうだ。
ウルトラピース
ウルトラカイザー産駒の牡馬。この馬も真島元徳厩舎の管理馬。半兄のファイヤープリンスは南関東や高知などで走り、2014年には浦和のニューイヤーカップを勝利している。
道営・ホッカイドウ競馬でデビューし、門別では5戦して未勝利だったが、佐賀移籍後は2連勝でこの舞台に駒を進めてきた。ハイレベルな道営デビュー馬だけに、軽視禁物だろう。今回は2走前にコンビを組んだ石川慎将騎手に手が戻る。
上記3頭以外では、3勝馬メモリーメイラードに注目となろうが、前走の大敗が気になる。買い目に押さえる場合、前走の敗因は精査しておきたいところだ。