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【せきれい賞・レース概要】
盛岡芝2400m戦で争われる3歳以上のオープン馬による重賞競走。旧盛岡競馬場時代はアラブ系の特別レースだったが、1996年に盛岡競馬場が現在の場所に移転すると同時に、芝コースの特別レースとなり、さらに2000年に重賞競走となった。2003年からは地方全国交流となり、他地区からの遠征馬が、地元の競馬場では問われることのない芝コース適性を発揮して激走する、という場面も見られるようになった。そうした面から、馬券的な魅力も持ち合わせた重賞競走として、地方競馬ファンの間でお馴染みのレースとなっている。岩手競馬における重賞格付けはM2。なお、今年は当日の天候の影響による、芝コース走路コンディション悪化のため、ダート2000m戦に変更して行われる。
【せきれい賞・検討のポイント】
本来であればマンダリンヒーローの芝コース適性が馬券検討のポイントとなる一戦だったが、ダート変更なら不安材料は全くない。不動の中心となりそうだ。
【せきれい賞・出走馬概要】
マンダリンヒーロー
初芝でその適性が半信半疑ということで、馬券妙味を期待していた穴党ファンにとっては、少々残念なダート変更か。昨年、米国のサンタアニタダービーで2着に入った実績馬で、盛岡のダート2000m戦は昨年のダービーグランプリで、勝ったミックファイアから0秒2差の2着に入った経験を持つ。そのミックファイアが不在である以上、今回は負けられない一戦となった。
ゴールドギア
急な条件変更に強いのは高齢馬ということで、地元・岩手に所属する9歳馬の評価を高めておきたい。元JRAオープン馬で、芝コースの実績から出走を決めたと思われるが、近2走は盛岡のダート戦・あすなろ賞で2着、前走は水沢のダート戦・一條記念みちのく大賞典で3着にそれぞれ入っており、今ならダート変更もプラス材料だろう。この豊富な経験は心強い。
スズカゴウケツ
この馬もダート変更はプラス材料だろう。盛岡の芝コースは2戦して未勝利だが、ダートなら2走前のあすなろ賞勝利が示す通り、他地区からの遠征馬がいてもチャンスは十分あると考えられる。5連対の実績を誇る菅原辰徳騎手とのタッグという点でも信頼性は高い。
上記3頭以外では、2021年に船橋・平和賞を優勝し、翌年の大井・羽田盃で3着に入っているライアンに注目したい。ダート適性で考えると、前走のシアンモア記念(4着)より相手関係が楽になったと考えるべきだろう。一方で、アトミックフォース、プリンスリターンといった、マンダリンヒーロー以外の南関東勢は芝コースだからこその遠征だったとみられるだけに、ダート変更の今回は割引が必要になりそうだ。
1点訂正です。
ライアンの2022年羽田盃は3着ではなく、2着でした。
申し訳ありません。
2024年7月7日 12:03