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【百万石賞・レース概要】
1958年に創設された古い歴史を持つ重賞競走で、白山大賞典、北國王冠、中日杯と共に、金沢競馬の古馬4大重賞競走のひとつとされてきた。創設当初から6月施行については変わらずだが、距離については2300m戦だったものが2016年から2100m戦に変更されている。
5月の利家盃が本競走のトライアルレースで、勝ち馬には本競走への優先出走権が付与されている。
【百万石賞・検討のポイント】
その利家盃を勝利して6連勝中のハクサンアマゾネスは、このレースに勝利すると本競走4連覇を達成ということになる。地元・金沢所属馬同士の対戦となる今回、4連覇を阻止する可能性がある馬がこれといって見当たらず、相手探しの一戦と判断するのが無難か。馬券戦術上は、人気薄の相手を見つけることができるかがポイントとなる。
【百万石賞・出走馬概要】
ハクサンアマゾネス
利家盃で2着以下につけた着差は8馬身(1秒6差)。今回のメンバーで、この馬から金星を挙げるのはかなり困難とみられる。不安材料となり得る要素をあえて挙げるとすれば7歳牝馬である点だろうが、今年に入ってからの近2走を見る限り、加齢による衰えも現時点では全く問題にしなそう。この馬が敗れる可能性を考える時間を、相手探しに充てたほうが得策だろう。
ダイヤモンドライン
2走前の利家盃では、ハクサンアマゾネスに2秒1差という決定的な差を付けられて4着に敗れた。しかし、この馬は4歳牝馬で、まだ成長の余地が残されている段階は事実。2着以下に1秒3差を付けて勝利した前走も、その片鱗だととらえることもできるかもしれない。ハクサンアマゾネスに先着するのは難しいが、利家盃よりタイム差を縮めることは可能だろう。
テトラルキア
このレースでハクサンアマゾネスが敗れるとすれば、同型馬の存在ではないだろうか。この馬は、2走前に1700m戦で逃げ切り勝ちを決めていて、ハクサンアマゾネスからハナを奪い、レースの主導権を握ることができれば、波乱の決着を演出する役目を担うことも。全て、鞍上の中島龍也騎手次第ということになりそうだ。
エイシンアンヴァル
利家盃2着馬。1秒6差を付けられたハクサンアマゾネスから逆転勝利を奪う可能性は非常に低いが、兵庫から移籍して勝利した3走前にコンビを組んだ田知弘久騎手に手が戻る点に、微かながら希望を感じる。前走と同様、ハクサンアマゾネスをマークしながら運ぶ形になるとみられるが、どの位置で仕掛けるのか、同騎手の騎乗ぶりにも注目したい。
上記4頭以外では、元JRA3勝クラス在籍馬で、南関東からの移籍後2戦目を迎えるアイアムレジェンドのコース慣れに期待したい。