【北斗盃・レース概要】
門別競馬場の内回りコース1600mを舞台に争われる3歳馬による重賞競走。1977年に旭川の1600m戦で創設されて以降、施行する競馬場が岩見沢、帯広、札幌、門別などに変わり、距離も1000〜1700mと変更が積み重ねられてきた。2010年以降は門別でのレースとして定着している。この年は1200m戦だったが、内回りコースが新設されたことにより、2015年からは1600m戦となっている。
道営・ホッカイドウ競馬の3歳3冠戦線の1冠目として位置付けられている。道営における重賞格付けはH3。

【北斗盃・検討のポイント】
出走馬9頭中4頭が前走で門別以外のレースを使われており、この4頭が前走までにどんな過程を踏まえてこのレースに駒を進めているのかを検証して馬券検討に活かしたい。門別に帰ってきたことで相手関係が楽になったブラックバトラーが一応の中心だが、前走からの条件替わりが魅力的に映る存在も見られ、やや混戦模様の印象も受ける。

【北斗盃・出走馬概要】
ブラックバトラー
昨年のJBC2歳優駿3着馬。当時の勝ち馬がフォーエバーヤングだっただけに、その後に注目した人も多かったと思われるが、1月の船橋・ブルーバードカップは6着、3月の大井・京浜盃はシンガリ9着と結果を残すことができなかった。
地元に戻っての一戦となる今回は、JRA所属馬との対戦だった前走までと異なり、相手関係がかなり楽になった印象はある。冬場に使われている強みも活かしたいところ。シニスターミニスター産駒の牡馬。今回も落合玄太騎手が騎乗する。

キタサンヒコボシ
今シーズンの初戦となった前走・ネクストスター北日本は7着に敗れたが、昨シーズンの終盤に3連勝した際はいずれも1600～1700m戦だったことを考えると、1200m戦では距離不足だったという結論で良さそうだ。1600m戦に距離延長となる今回は改めて注目したいところだろう。叩き2戦目での上積みも期待できそうだ。キタサンミカヅキ産駒の牡馬。引き続き、石川倭騎手が手綱を取る。

パッションクライ
昨年9月のサンライズカップを制した後は、JBC2歳優駿で4着、前走の大井・京浜盃で8着という戦績で迎える。この馬もブラックバトラーと同様、門別に帰ってきて地元馬同士の対戦となれば、軽視できないのは当然だろう。最内枠を引いたブラックバトラーと異なり、外枠を引いてしまった点が内回りコースだけに気になるところ。アジアエクスプレス産駒の牡馬で、母グラッドクライは2012年の川崎・ロジータ記念3着馬。今回も桑村真明騎手とコンビを組む。

上記3頭以外では、船橋の平和賞を勝ったカプセルの先行力に警戒したい。内回りコースだけに、道中のペース次第では残り目も十分に期待できそうだ。

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