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【飛山濃水杯・レース概要】
笠松競馬場のダート1400m戦を舞台に争われる、4歳以上の古馬による重賞競走。2019年に東海・北陸・近畿交流の重賞競走として、1600m戦で創設された。翌2020年に現在の1400m戦となった。昨年は東海地区(愛知、笠松)限定の重賞競走だったが、今年からは西日本地区の交流競走に変更されると同時にオグリキャップ記念のトライアルレースとなった。実施時期もこれまでの5~6月から4月下旬に変更となった。
「飛山濃水(ひざんのうすい)」は岐阜県の自然や地形を意味する言葉となっている。
【飛山濃水杯・検討のポイント】
兵庫から2頭、佐賀から2頭、金沢から1頭がそれぞれ参戦。こうした他地区からの遠征馬も気になるが、迎え撃つ地元・東海勢(笠松、愛知)の馬たちも侮れない。その地元勢から、近走はJRA所属馬との対戦が続いていた愛知のメルトに注目したい。
【飛山濃水杯・出走馬概要】
メルト
3走前は名古屋・かきつばた記念(6着)、2走前は高知・黒船賞(9着)、そして前走は大井・東京スプリント(12着)。いずれもJRA所属馬が相手だった近3走と比較すると、地方所属馬同士の今回は、相手関係が大幅に緩和される。4走前の名古屋・梅見月杯での勝利を改めて評価して、中心視すべきではないだろうか。愛知所属だが、笠松でも勝ち星がある。今回は細川智史騎手と初めてのコンビを組む。
バーニングペスカ
兵庫所属の9歳牡馬だが、前走は笠松に遠征し、白銀争覇を勝利して笠松のファンを驚かせた。その白銀争覇以来のレースだが、今回も同じ笠松の1400m戦だけに高齢馬でも軽視はできない。JRA所属時は3勝を挙げ、2017年の小倉2歳Sで3着に入った実績もある。鴨宮祥行騎手が今回も手綱を取る。
リーチ
佐賀からは2頭が参戦しているが、注目すべきは前走の地元戦、九州クラウンで3着だったこの馬のほうか。2020年に道営・ホッカイドウ競馬でデビューした当時から、川崎の鎌倉記念を勝利するなど、他地区に遠征してのレースに強い馬だった。佐賀に所属する現在も、2走前に姫路の兵庫ウインターカップで2着に入るなど、遠征競馬で実績を挙げている。笠松での出走は初めてだが、この遠征での強さは特筆すべきものではないだろうか。道営所属時から主戦を務めていた石川倭騎手が、今回も北海道から笠松に駆けつけて騎乗する。
上記3頭以外では、前走・九州クラウンでリーチに先着したアイリッシュセンス、金沢で連勝して笠松に乗り込んできたオヌシナニモノも軽視はできない。白銀争覇で2着だった愛知のゴールドレッグスにもチャンスはありそうだ。