【レース概要】
地方競馬・中央競馬を含めた全国的なダート重賞戦線における体系整備の一環として、今年度より新設された重賞競走。門別競馬場のダート1200m戦で争われる。道営と岩手に所属する3歳馬が出走可能となっている。なお、今年は岩手所属馬の参戦はない。

【検討のポイント】
道営・ホッカイドウ競馬は今週が開幕週。冬場でも坂路調教が出来る競馬場とはいえ、多くの馬が休養明けとなるだけに、冬場に他地区で実戦を経験し戻ってきた馬たちの使われた強みに注目したい。

【出走馬概要】
デュアルロンド
カレンブラックヒル産駒の牡馬。2歳時には門別で2勝を挙げている。11月には盛岡に遠征し、南部駒賞で 3着に入り、さらに12月にはJRA中京の寒椿賞（1勝クラス）で5着となった。そして2月にもJRAの阪神で1勝クラスに出走している（10着）。JRAの1勝クラスで掲示板に載る活躍を見せた点と、年明けに使われている点は大きなプラス材料で、休養明けの実績馬に立ち向かいたいところ。

カズマ
ヤマカツエース産駒の牝馬。6月に門別でのデビュー戦を勝っている。11月のエーデルワイス賞（12着）後に笠松に移籍した。笠松では3戦して3着が1回ある。3月の笠松でのレースを最後に道営に戻ってきた。この馬も3月まで使われていたのは、大きなプラス材料と考えて良い。門別でのデビュー戦を勝利している点も高評価されるべきだろう。

ヴィヴィアンエイト
冬場を休養に充てられていた馬の中では、フリオーソ産駒のこの馬に期待したい。10月にブロッサムカップに勝利し、さらに11月に笠松に遠征してラブミーチャン記念を勝っている。通算成績は4戦3勝3着1回と底を見せていない。
課題は休養明けと距離短縮ということになりそうだ。

トラジロウ
距離という視点で考えると、イノセントカップ、ネクストスター門別と6ハロン戦の重賞2勝を挙げているこの馬を忘れてはならない。2020年のJRA東京・サウジアラビアRCで3着に入ったセイウンダイモスの半弟にあたる。昨年11月の兵庫ジュニアGP以来のレースとなり、この馬も休養明けでの仕上がり具合がポイントになりそうだ。

上記4頭以外では、サッポロクラシックカップを勝っているオスカーブレイン、フルールカップを勝っているヨシノヒローインなどといった重賞ウイナーにチャンスがありそうだ。いずれの馬も休養明けが課題となる。当日のパドックの気配と馬体重には十分に注意しておきたい。

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