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【レース概要】
1951年に創設(当時は「開設記念」)され、今年で73回目となる川崎記念。開催時期がこれまでの1月末〜2月初旬から4月初旬に変更された。そして今回から初めてナイターでの実施となり、1着賞金は1億円に増額された。
舞台となる川崎・ダート2100m、そしてJpn1という格付けは変わらないが、これまではドバイ遠征前の前哨戦だったが、施行時期がドバイワールドカップデーと重なっている。一方で賞金が増額されており、レースの性格が大きく変わろうとしている。
【検討のポイント】
前走のダイオライト記念を勝利したセラフィックコールと、同様に前走佐賀記念で復活の勝利を挙げたノットゥルノの2強対決ムードとなりそう。この2頭に割って入る、あるいはこの2頭に続く3番手の馬探しが、馬券検討上の重要なポイントとなりそうだ。
【出走馬概要】
セラフィックコール
デビューから無傷の5連勝で昨年のみやこSを勝利し、注目を集めたチャンピオンズCで10着と大敗。前走のダイオライト記念はその大敗のショックを払拭する勝利だった。ダート戦線のトップホースたちがドバイ遠征で不在の状況ということもあって、初のJpn1タイトルを手にする絶好のチャンスが巡ってきた。左回りコースは東京と船橋で、ナイター競馬も船橋でそれぞれ経験済みで、最有力の1頭と言って差し支えないだろう。
ノットゥルノ
2022年のジャパンDD優勝馬だが、その後はしばらく勝ち星から遠ざかっていた。前走の佐賀記念で久しぶりに勝利を挙げたが、その間も2022年の東京大賞典や昨年のJBCクラシック(大井)でそれぞれ2着に入るなど、地力の高さを見せていただけに、2つ目のJpn1タイトル獲得の可能性は十分にある。実績のない左回りコースを克服できるかどうかが課題となりそうだ。
ディクテオン
昨年の浦和記念と名古屋グランプリを連勝して挑んだ、前走のダイオライト記念は4着。セラフィックコールに地力の違いを見せつけられる敗戦となった。しかし今回は、コースレコードで勝利した名古屋グランプリと同じ2100m戦に戻る。距離短縮がプラス材料となれば、馬券戦術上軽視できない存在にじゅうぶんなり得るだろう。今回も前走と同様、船橋の本田正重騎手が手綱を取る。浦和記念を制したコンビの一角崩しに期待が集まりそうだ。
上記3頭以外にJRAからは、アイコンテーラー、グランブリッジと2頭の牝馬が参戦する。昨年のJBCレディスクラシック1~2着馬が牡馬を相手にどんな走りを見せるか、注目したい。地方所属馬では、報知オールスターカップの覇者ライトウォーリアと、昨年の道営記念を制したシルトプレの2頭なら、馬券圏内への食い込みがあり得るかもしれない。