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【雲取賞・レース概要】
今年からJRA所属馬も出走可能なダートグレード競走(格付けはJpn3)となった、大井競馬場のダート1800メートル戦で争われる重賞競走。以前は準重賞競走だったが、2019年から南関東でS3の格付けを持つレースとなった。準重賞時代からロツキータイガーなど南関東を代表する名馬が歴代の勝ち馬として名を連ねていることで知られている。
同競走は4月24日(水)に大井競馬場で行われる羽田盃のトライアルレースとなっている。5着以内に入ったのうち、JRA所属馬2頭、地方所属馬2頭にそれぞれ優先出走権が与えられる。
【雲取賞・検討のポイント】
今年からダートグレード競走となったこともあり、JRA所属馬に注目が集まりそうだが、迎え撃つ南関東勢にも侮れない存在がいる。中央・地方の実力比較がポイントとなりそうだ。
【雲取賞・出走馬概要】
ローリエフレイバー
あえて地元・南関東勢から紹介したい。マジェスティックウォリアー産駒の3歳牝馬で、デビュー2戦目から4連勝の形で前走の東京2歳優駿牝馬を制している。大井・月岡健二厩舎でもあり、ホームなら強敵が相手でも負けられない戦いとなりそうだ。今回も成長著しい若手騎手、野畑凌騎手が手綱を取る。
イーグルノワール
JRA勢では、昨年の全日本2歳優駿で2着に入ったこの馬が格上と言えそうだ。ブリックスアンドモルタル産駒で兵庫ジュニアグランプリの勝ち馬でもある。芝での新馬戦は4着だったが、その後はダートで4戦3勝2着1回と全て連対している。今回も大崩れは考えにくい。今回も松山弘平騎手が手綱を取る。
アマンテビアンコ
この馬も注目を集める存在となりそうだ。母はJRA・南関東の両方で活躍した白毛馬ユキチャンで、その白毛はヘニーヒューズ産駒の牡馬として産まれたこの馬にも受け継がれている。前述したイーグルノワールには昨年10月のプラタナス賞で敗れたが、11月のカトレア賞を勝利してこの舞台に駒を進めてきた。デビューからの3戦はいずれも左回りの東京競馬場で、今回は右回りの大井が舞台となる点がポイントとなる。今回もC.ルメール騎手とのコンビでの参戦となる。
ギガース
前走で浦和・ニューイヤーカップを勝利して参戦。ローリエフレイバーと同じマジェスティックウォリアー産駒。重賞を勝っての参戦で、森泰斗騎手が主戦を務めている点でも期待感はある。船橋・佐藤裕太厩舎の管理馬で、レース経験が船橋・浦和という左回りコースにしかなく、右回りコースへの対応が課題となる。
この他では、JRAから参戦するブルーサンも2勝馬だけに軽視はできない。南関東勢では、道営から移籍後の初戦となる、全日本2歳優駿3着馬で鎌倉記念の勝ち馬サントノーレも押さえておくべきだろう。
(文・菅野一郎)