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地方競馬全国協会(NAR)は16日、『NARグランプリ2023』の表彰馬、表彰者を発表した。年度代表馬にはJpnⅠ・JBCスプリント、JpnⅡ・サンスポ賞さきたま杯とダートグレード競走2勝を挙げたイグナイター(兵庫・新子雅司厩舎、牡5=年齢は対象年度の表記)が、2年連続で選出された。表彰式は2月22日に東京都内で関係者のみで実施される予定。
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今や地方の顔となったエスポワールシチー産駒が、新たな勲章を手にした。イグナイターが昨年に続き、地方競馬の年度代表馬を受賞。4歳以上最優秀牡馬、最優秀短距離馬との同時受賞に、姫路競馬場で取材に応じた新子調教師は、少し背筋を伸ばしながら喜びを口にした。
「選ばれるかどうか分からなかった昨年もうれしかったですが、なかなか兵庫から選ばれる機会はないので、今年の受賞ももちろん、うれしいですね」
昨年は5月のサンスポ賞さきたま杯(浦和)でJRA勢を撃破してJpnⅡ初勝利を飾ると、秋は南部杯でのちにJRA賞最優秀ダートホースに選出されるレモンポップに続く2着と善戦。そして、11月のJBCスプリント(大井)で、兵庫所属馬初のJpnⅠ制覇という偉業を成し遂げた。今回の年度代表馬選考(選定委員15人)では、無敗で南関東3冠を達成したミックファイアに1票が投じられたが、堂々の14票を集めて2年連続での選出となった。
「次走はサウジアラビア(=リヤドダートスプリント、2月24日、キングアブドゥルアジーズ、GⅢ、ダ1200メートル)か、フェブラリーS(同18日、東京、GⅠ、ダ1600メートル)になると思います」とトレーナー。もはや地方の枠に収まらなくなった蹄跡は、さらなる伝説を描いていく。