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「第20回園田チャレンジカップ」(1400メートル)が7日、園田競馬場で遠征馬を含む8頭によって争われ、田中学騎乗で断然人気に支持されたイグナイター(牡5・新子)が逃げ切って重賞6勝目。秋初戦を快勝し、悲願のGI制覇に向けて好発進を決めた。同騎手、新子雅司調教師ともに同レースは初勝利となった。
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信頼の証しだ。「ハナへ行こうと決めていた」という田中学騎手はスタート後に少し気合をつけ、他馬を制して先頭へ。ただ、重賞連勝中で当面の相手と目されたアポロティアモが2番手でマークしてきた。
「早めに吉原君(アポロの鞍上)が来たのは誤算で、少し折り合いを欠いた」
とはいえ、3コーナーから徐々に引き離すと、あとは全く危げなし。最後は流す余裕がある着差以上の勝ちっぷりで、昨年のNAR年度代表馬が貫禄を示した。
「イグナイターに乗って初めてというぐらい緊張した。一つのミスが決定的な差になるし、ましてや休み明け。ホッとしています」。3戦ぶりのコンビで、昨年暮れ以来の地元戦。これが重賞79勝目の大ベテランジョッキーは、重圧から解放されて安どの表情を浮かべた。
大目標の南部杯(10月9日、盛岡、JpnⅠ、ダ1600メートル)に向けて快勝発進。4着だった昨年以上の結果を期待してよさそうだ。
♦重賞61勝目となった新子雅司調教師「緊張しなかったといえばウソになるかな。(先を見据えて)仕上げ切らずに勝てて、うまいこといきました。ある程度流れていたが、あの馬のペースなので心配はしていませんでした」