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【レース概要】
1964年に「東京オリンピック記念」という名称で創設された重賞競走。1978年に現名称となった。今年で60回目という、大井競馬の中でも長い歴史を持つレースとなっている。2400mという距離は創設された当時から変わっていない。南関東での格付けはS1。
【検討のポイント】
連勝中のセイカメテオポリスが人気の中心で、不安材料を探すのが難しそうだ。相手探しの一戦と考えるべきかもしれない。穴党ファンはその相手になるべく人気にならない馬を選び、少しでも高配当になることを期待するしかなさそうだ。
【出走馬概要】
セイカメテオポリス
4月に笠松のオグリキャップ記念を、そして5月に大井記念を勝ち、このレースに駒を進めてきた。メンバー中、連勝で迎えるのはこの馬だけで、人気の中心になることは確実だろう。
今回は休養明けの一戦だが、その点が不安材料になるとは考えにくく、定量戦で56キロでの出走、近2走と同様に金沢から吉原寛人騎手が駆け付けて騎乗するなど、プラスとなる要素ばかりが目立つ。素直に軸馬とするしかなさそうだ。
ウェイキー
もしセイカメテオポリスが敗れるとすれば、展開がその理由となるかもしれない。何が何でも逃げたいという馬が、このウェイキーだけしかいない点には注意する必要がありそうだ。2400mというあまり施行数の多くない距離が舞台でもあり、手綱を取る的場文男騎手の経験が大きな武器となる可能性もある。穴党ファンは「大井の帝王」ならではのペース配分に期待したいところだろう。
ヴェルテックス
元JRAオープン馬。このレースが移籍後の初戦となる。2021年12月に名古屋グランプリで優勝し、翌年1月の川崎記念でも3着に入っており、ダートの長丁場では実績がある。JRAで最後に出走したのが2月の阪神・仁川ステークスで、休養明けとなる点が気になるところではある。
ランリョウオー
昨年の勝ち馬でもあり、軽視する訳にはいかない。ただし、昨年は前走の大井記念を勝利して連勝中だったのに対し、今年は大井記念で8着に敗れており、勢いという点で見劣る。地力の高さでセイカメテオポリスにどのように立ち向かうのか、注目したい。
上記4頭以外では、森泰斗騎手騎乗のレッドソルダードが不気味な存在となりそうだ。ヴェルテックスと同様、元JRAオープン馬だが、移籍後は既に大井で2度出走している。ただ、前走のトライアルでは逃げの手に出て5着に敗れており、ヴェルテックスほど長い距離でのレースに対する適性はない可能性もある。昨年の羽田盃馬ミヤギザオウに、ヒモ穴として期待する手もあるかもしれない。
(文・菅野一郎)