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一線級の牝馬がダートのマイル戦でVを争う夏の名物重賞、第26回スパーキングレディーカップ(JpnⅢ、ダート1600メートル)が7月6日に川崎競馬場で行われる。昨年は大井所属のサルサディオーネが優勝。2009年から続いていたJRA所属馬の連勝は12でストップした。今年もJRA勢、地方勢の熱い戦いが、ナイターで繰り広げられる。メンバー、枠順は3日に確定する。
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今年の上半期、一気にスターの座へと駆け上がったショウナンナデシコが、川崎で再び輝く。
3月のエンプレス杯で重賞初勝利。4番手から直線で最内に進路を取ると、逃げ粘るサルサディオーネを力強くかわし、1馬身半差でフィニッシュした。この川崎でのタイトルをきっかけに、4月のマリーンカップ(船橋)はサルサディオーネに8馬身差の圧勝。かしわ記念(船橋)では牡馬の強豪を破り3連勝でJpnⅠ制覇を成し遂げた。
6月26日に栗東トレセンの坂路で4ハロン53秒9-12秒0を力強い動きでマークするなど、前走後の調整も順調だ。前2走と同じ1600メートルもいい。初めて背負う58キロの斤量が課題だが、マリーンカップでは57キロを克服しており、牝馬同士なら対応できる可能性は高い。
地方所属馬の主役は、昨年の覇者サルサディオーネが務める。エンプレス杯、マリーンカップの2戦はショウナンナデシコの2着に敗れたが、前走のサンケイスポーツ賞さきたま杯では、持ち味の粘り強さを十分に発揮した。積極的に先手を奪い、直線で一度はシャマルにかわされたが、ゴール前で差し返してV。抜群の勝負根性を披露し、重賞7勝目を飾った。
堀千亜樹調教師は「前走後も絶好調ですし、ここを使って休養に入る予定なので全力投球です。自分の競馬をして頑張ってほしいですね」。58キロの斤量は2走前のマリーンカップで経験済み。その点の不安は少ない。
力を付けて、再び交流重賞に参戦するのがレディバグだ。前々走のマリーンカップは5着に敗れたが、前走の栗東Sが鮮やかな勝ちっぷり。後方13番手から直線で外に持ち出すと、上がり3ハロン36秒0の強烈な末脚を繰り出して、先行馬をまとめて差し切った。2歳時には兵庫ジュニアグランプリ(園田)2着と、地方の砂でも好走した実績がある。父ホッコータルマエは4~7歳時にGⅠ、JpnⅠを計10勝。その父譲りの成長力で4歳を迎えた今年に飛躍を誓う。